※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
コットンクラブ
(The Cotton Club)
作品データ
1984年|アメリカ(ニューヨーク/ハーレム)|クライム/ドラマ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ロン・マクレイ ほか
ジャズクラブの裏で若者たちの運命が交差していく話
華やかなステージと、物騒な裏社会。
同じ建物の中にあるのに、空気はまるで別物で、
そこで働く人たちと関わる人たちの人生が静かに絡み合っていく。
夜の世界で何が起きるかをまとめると
舞台は1930年代のハーレムにある高級ナイトクラブ、コットンクラブ。
ミュージシャンやダンサーが華やかなショーを繰り広げる一方で、
裏ではギャング同士の抗争が進んでいる。
若いコルネット奏者ディキシーは、
ある事件をきっかけに裏社会と深く関わることになり、
恋や野心がその選択をさらに複雑にしていく。
野心を抱えた音楽家と、立場の違う恋人たち
ディキシーは才能はあるけど、
まだ自分の居場所を掴みきれていない若者。
彼が惹かれるヴェラは、ギャングの愛人という立場にいて、
気持ちだけでは越えられない壁を抱えている。
一方、ダンサーの兄弟は、
表のショーと裏の現実の間で、それぞれ違う選択をしていく。
クラブという閉じた世界が舞台
物語の中心は、ほとんどがコットンクラブ周辺。
ステージの上は眩しくて、
客席は選ばれた人間だけが入れる空間。
でも一歩外に出ると、
ギャングの縄張り争いが当たり前に存在している。
同じ夜でも、見る場所で意味が変わる感じ。
音楽と暴力が同時に進んでいく
ジャズやタップダンスが盛り上がる裏で、
裏切りや報復の話が進行していく。
ディキシーは守るために動いたつもりが、
気づけばさらに深いところまで引き込まれてしまう。
華やかさが増すほど、
逃げ道は少なくなっていく。
それぞれが代償を払う終わり方
抗争は決着を迎え、
登場人物たちは何かを失いながら、
それぞれの道へ進んでいく。
大団円というより、
「あの夜の選択がここに繋がった」という形で物語は終わる。
ステージの光と、裏の影が最後まで並んで残る。
この映画のポイントは二重構造
音楽映画としての華やかさと、
ギャング映画としての緊張感が同時に存在している。
どちらかだけを見るとズレるけど、
重なった状態で見ると、この時代の空気が立ち上がってくる。
たぶんこんな映画
ストーリーを追うというより、
時代と場所に浸るタイプ。
ジャズの音とスーツ姿の人々、
その裏で起きている静かな破滅が、
あとからじわっと効いてくる。
派手なのに、なぜか少し寂しさが残る映画かもしれない。

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