バンコック・デンジャラス

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バンコック・デンジャラス
(Bangkok Dangerous)

作品データ
1999年|タイ|アクション/クライム
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
出演:ポーワリット・モンコンピシット、ラタナー・コンケーオ、ピサマイ・ウィルサイ ほか

感情を切り離して仕事をこなす殺し屋の話

街に溶け込まず、名前も残さず、ただ任務だけを遂行する男が、バンコクの街で少しずつ自分のルールを崩していく流れになっている。

四つの掟で生きてきた男

主人公のコーンは、感情を持たずに仕事をすることを自分に課している殺し屋。仕事のたびに街を移動し、関係を残さず、淡々と標的を始末してきた。今回の仕事の舞台はバンコクで、通訳役の青年を雇いながら、いくつかの暗殺をこなしていくうちに、これまで守ってきた掟が少しずつ揺らぎ始める。

無口で孤立したコーンという存在

コーンはほとんど感情を表に出さず、人と深く関わろうとしない。仕事を効率よく終わらせることだけを優先してきたせいで、善悪や後悔といったものを考えないようにしている感じがある。ただ、完全に機械的というわけでもなく、ふとした場面で迷いが見える瞬間も混ざってくる。

熱気と混沌が入り混じるバンコクの街

舞台となるバンコクは、観光的な華やかさより、雑多で息苦しい側面が強調されている。路地、屋台、人混み、夜の街といった空間が続き、コーンの孤独さが逆に浮き彫りになる。街全体が落ち着かない空気をまとっている。

掟が破られていく仕事の過程

通訳の青年との関係や、ある女性との出会いを通じて、コーンはこれまで避けてきた感情に触れていく。その影響で判断が鈍り、仕事の進め方にもズレが生まれていく。順調だったはずの任務は、次第に緊張感の高い展開へと変わっていく。

自分で選んだ結末に向かう終盤

最終的にコーンは、これまで守ってきた掟よりも、自分の意思を優先する選択をする。安全に立ち去る道もあった中で、あえて危険な方向へ進み、その結果を引き受ける形で物語は終わっていく。救いとも罰とも取れる余韻が残る締め方になっている。

この映画のポイントは距離感の冷たさ

感情を説明しすぎず、会話も少なめで進むため、観ている側も一定の距離を保ったまま追いかける構成になっている。派手さより、沈んだ空気と孤独が前に出ている。

たぶんこんな映画

アクションを期待すると静かに感じるかもしれないけど、街と人の間にある温度差を眺める時間、という印象が近い。終わったあとに、バンコクの夜の重さだけがじわっと残るタイプかもしれない。

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