ロード・オブ・ウォー

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ロード・オブ・ウォー
(Lord of War)

作品データ
2005年|アメリカ|クライム/ドラマ
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ジャレッド・レト ほか

武器を売ってるだけの男が世界の裏側を回り続ける話

戦場で引き金を引くわけでも、命令を出すわけでもない。ただ武器を運んで売っているだけ。それなのに、気づくと世界中の争いの真ん中に足跡を残している男の話が始まる。

ざっくり全体要約

移民の家庭に生まれた主人公は、あるきっかけから武器取引の世界に足を踏み入れる。小さな取引から始まり、冷戦後に市場にあふれた武器を背景に、ビジネスは急速に拡大していく。弟を相棒にし、アフリカや東欧を舞台に取引を重ねる一方、国際捜査官から追われる立場にもなる。成功と危うさが同時に膨らみ、やがて取り返しのつかない局面に近づいていく。

理屈で自分を守る武器商人と良心を持ち始める弟

主人公は感情を切り離し、「需要があるから供給しているだけ」という理屈で自分を正当化するタイプ。弟は最初こそ軽い気持ちでついてくるが、現場を見続けるうちに精神的に追い込まれていく。二人の距離は、仕事が大きくなるほど広がっていく。

世界地図をなぞるように移動する

舞台は特定の国に固定されず、空港、港、砂漠、ジャングルと次々に切り替わる。どこへ行っても同じように取引が成立する感覚があり、場所の違いが倫理の違いとして機能しにくい。移動の多さが、そのまま責任の所在の曖昧さにつながっていく。

ビジネスは順調、現実は重くなる

取引は拡大し、金も地位も手に入るが、現場で起きている結果はどんどん目に入ってくる。銃が渡った先で何が起きるのかを完全には無視できなくなり、家族との関係や弟との信頼にも影が差していく。

追う側と追われる側が固定される

物語の終盤では、国際捜査官との関係がある種の均衡状態に落ち着いていく。捕まえたい側と、捕まらない理由を持つ側。その構図がはっきりしたところで、主人公は自分の立ち位置を改めて理解することになる。

この映画のポイントなに?

戦争そのものではなく、その裏側で回っている仕組みに視点を置いているところ。派手な戦闘より、淡々とした取引の積み重ねが、じわじわ効いてくる作りになっている。

たぶんこんな映画

アクション映画っぽく始まるけど、途中から気分が少し重くなるタイプ。観終わったあと、ニュースの見え方がほんの少し変わる余韻が残る一本。

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