※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
シンデレラ
(Cinderella)
作品データ
2015年|アメリカ合衆国・イギリス|ファンタジー/ロマンス
監督:ケネス・ブラナー
出演:リリー・ジェームズ、リチャード・マッデン、
ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーター ほか
優しさを失わなかった少女が、運命を少しだけ動かす話
幼い頃に両親を亡くしたエラは、再婚した義母とその娘たちと暮らすことになる。やがて家の中で居場所を失い、「シンデレラ」と呼ばれながら召使いのような生活を送る日々が続く。それでもエラは、母から教えられた「勇気と優しさを忘れない」という言葉を手放さずに生きている。偶然森で出会った青年との小さな交流をきっかけに、王宮の舞踏会へ向かう流れが生まれ、彼女の人生は少しずつ動き始める。
我慢強いけど芯は折れてない主人公
エラは怒りや悲しみを抱えながらも、それを誰かにぶつけることを選ばない。
優しさは弱さというより、自分で選び続けている態度として描かれる。
義母は冷静で計算高く、感情より立場や将来を優先するタイプ。
対立は派手じゃないけど、じわじわ効く形で積み重なっていく。
舞台は屋敷と王宮、でも心の距離は遠い
暗く閉ざされた屋敷での生活と、光に満ちた王宮の対比がはっきりしている。
服装や色使いが、エラの置かれた状況をそのまま表している感じ。
場所が変わっても、エラ自身は急に別人になるわけじゃない。
魔法はきっかけ、決め手は本人
妖精による魔法は、舞踏会へ行くための後押しにすぎない。
誰と踊るか、どう振る舞うかは、エラ自身の選択として描かれる。
時間制限がある中での行動が、彼女の覚悟を際立たせていく。
失われそうで、ちゃんと残るもの
舞踏会の後、魔法が解け、現実はすぐに戻ってくる。
それでも、エラが積み重ねてきた態度や言葉は消えない。
ガラスの靴は証拠というより、彼女がそこにいた痕跡として扱われる。
この映画のポイントなに?
意地悪な人を成敗する話というより、どう生きるかの姿勢が中心。
優しさを選び続けることの難しさと強さが、丁寧に描かれている。
クラシックなおとぎ話を、感情寄りに整理し直した印象が強い。
たぶんこんな映画
派手な逆転劇を期待すると、少し静かに感じるかも。
その分、主人公の一貫した態度があとから効いてくる。
観終わったあと、「強さって何だろう」と考えが残りやすい作品。

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