※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア
(Freddy’s Dead: The Final Nightmare)
作品データ
1991年|アメリカ|ホラー
監督:レイチェル・タラレイ
出演:ロバート・イングランド、リサ・ゼイン、ヤフェット・コットー ほか
生き残りゼロの町で、最後の少年が転がり込む話
子どもが一人もいなくなった町に、記憶を失った少年が現れて、悪夢の正体に巻き込まれていく話。
ざっくり全体要約
舞台はエルム街。なぜか子どもが全滅した状態になっていて、大人だけが残っている。そこに、過去を思い出せない少年が保護され、街の外へ連れ出されるところから話が動き出す。関わった人たちは、夢の中であの存在に干渉されるようになり、街で何が起きていたのかが少しずつ浮かび上がってくる。やがて、あの存在の生い立ちや弱点に迫りながら、本当に終わらせられるのかどうか、最後の対決に向かっていく。
記憶を失った少年の立ち位置
中心になるのは、自分が誰なのか分からないまま保護された少年。普通の被害者というより、エルム街と深く関わっている雰囲気が最初から漂っている。周囲の大人たちが妙に怯えていたり、話を避けたりすることで、本人以上に観ている側が事情を察し始める流れになっている。
子どもが消えたエルム街
この作品のエルム街は、今まで以上に異様。学校は機能しておらず、親たちはどこか壊れたような態度を取っている。町全体が、長い間悪夢を放置してきた結果みたいな空気で、静かなのに落ち着かない。逃げ場というより、すでに手遅れになった場所として描かれている感じ。
悪夢の主の過去が見えてくる
今回は、これまであまり触れられてこなかった過去や背景が、かなりはっきり示される。どうしてああなったのか、何が原動力になっているのかが断片的に語られていく。そのせいで怖さの質が変わって、得体の知れなさより、因縁の深さが前に出てくる。
本当に終わらせようとする展開
物語は、ただ逃げ切る方向では進まない。どうすれば止められるのか、何が弱点なのかを探りながら、夢と現実を行き来する。最後は、象徴的な形で決着がつけられるけど、それが完全な終わりなのかどうかは、少し余白を残す終わり方になっている。
この映画のポイントなに?
シリーズの締めくくりとして、設定や過去をかなり整理しているところが特徴。怖がらせ方もあるけど、ブラックなユーモアやちょっとした遊び心が目立つ場面も多い。初期の雰囲気とは違う方向に振り切っている感じが強い。
たぶんこんな映画
純粋に怖がるというより、長く続いた物語を一度まとめて眺める感覚に近いかもしれない。悪夢の存在をどう扱うか、どう終わらせるかを考えた結果が、そのまま画面に出ている印象。シリーズを追ってきた人ほど、独特の区切り感を味わえる映画っぽい。

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