スノーデン

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




スノーデン [DVD]
米国最大の機密を暴いた男 彼は、英雄か。犯罪者か―。 家族、恋人、自由。すべてを捨てた若者"エドワード・スノーデン"の真実に迫る、衝撃の実話。 豪華キャスト共演、名匠オリバー・ストーン監督による話題作! ! ◆全世界のメール、SNS、通話は、米国政府に監視されていた―。 米国最大の機密を暴露した天...



スノーデン
(Snowden)

作品データ
2016年|アメリカ合衆国|伝記/ポリティカル・スリラー
監督:オリバー・ストーン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シェイリーン・ウッドリー、メリッサ・レオ ほか

国家のために働いてた男が、国家を告発する側に回る話

愛国心からスタートした人生が、気づいたら真逆の場所に立っている。
裏切りとか英雄とか、そういう単純な言葉では片づけられない流れで進んでいく。
静かな顔でパソコンを見つめる時間が、だんだん重くなっていくタイプの話。

軍と諜報機関でのキャリアが、少しずつズレていく

物語は、主人公が軍に入り、国家に尽くそうとするところから始まる。
ケガや挫折を経て、やがてNSA(国家安全保障局)などの諜報機関で働くようになる。
高度な監視システムに関わる中で、「守るため」の技術が、どこまで国民を見ているのかに気づき始める。
仕事としては順調なのに、内側で違和感だけが積み重なっていく。

信念が強すぎるくらい真っ直ぐな若者

ジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じる主人公は、理屈派で頑固。
国を守ることが正しいと本気で信じていて、最初は疑いを持つ余地すらない。
だからこそ、現実を知ったときの揺れ幅が大きい。
迷いながらも、自分なりの筋を通そうとする姿が続く。

生活を一緒に背負うパートナーの存在

シェイリーン・ウッドリー演じる恋人は、主人公の私生活を支える存在。
仕事の中身は詳しく知らされないまま、不安だけが増えていく。
普通の生活を望む気持ちと、相手を信じたい気持ちの間で揺れる。
国家レベルの話が、急に個人の生活に直結してくる感じが見えてくる。

監視システムの内側が見えてしまう過程

仕事を通じて、メール、通話、ネット履歴がどう扱われているのかが具体的に描かれる。
「安全のため」という言葉の下で、どこまで見えてしまっているのか。
最初は技術として見ていたものが、だんだん人の生活そのものに見えてくる。
この辺りから、主人公の態度が明確に変わっていく。

告発に向かって、戻れなくなっていく流れ

違和感を抱えたまま働き続けることができなくなり、主人公は決断を考え始める。
誰にも相談できないまま、準備だけが進んでいく。
やることの重さは分かっているけど、やらない選択肢も見えなくなっていく。
緊張感は派手じゃないのに、ずっと張りつめたまま。

ホテルの一室で起きる、決定的な瞬間

終盤は、香港のホテルでの出来事に集約される。
限られた時間、限られた人間、外では世界が動いている。
ここでの選択が、その後の人生を完全に変えてしまう。
アクションより、沈黙と視線が印象に残る場面が続く。

この映画のポイントは、「正しさ」が揺れ続けるところ

誰が悪で、誰が正義か、簡単には決められない構造になっている。
国家、安全、自由、個人。
どれも大事だからこそ、ぶつかったときに簡単な答えが出ない。
観ている側も、判断を保留したまま進むことになる。

たぶん、観終わったあとスマホを見る目が変わる映画

ニュースの向こう側じゃなく、自分の生活に近い話として残る。
便利さと安心の裏に、何があるのかを考えたくなる。
静かだけど、あとからじわじわ効いてくる一本かも。

コメント