※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
フリーダ
(Frida)
作品データ
2002年|アメリカ・メキシコ|伝記/ドラマ
監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナ、ジェフリー・ラッシュ ほか
痛みも愛も全部抱えて、絵を描き続けた人の話
舞台は20世紀前半のメキシコ。若い頃の事故で大怪我を負ったフリーダ・カーロは、長い療養生活の中で絵を描き始める。強烈な個性と才能で注目され、やがて壁画家ディエゴ・リベラと出会い結婚。情熱的だけど不安定な関係、政治や芸術の世界との関わり、そして消えない身体の痛みを抱えながら、フリーダは自分の人生そのものを作品にしていく。
痛みとユーモアを同時に持つフリーダ
フリーダは、明るくて皮肉屋で、かなり芯が強い人物。事故の後遺症で身体は常に限界ギリギリだけど、そのことを隠さず、むしろ笑い飛ばすような態度を見せる。感情の振れ幅が大きくて、恋も怒りも全力。そのエネルギーが、そのまま絵に流れ込んでいる感じがする。
メキシコと芸術の熱気の中で
物語の中心はメキシコシティ。色彩の強い街並み、音楽、政治的な空気が常に画面に漂っている。芸術家や活動家が集まり、思想も恋愛もごちゃ混ぜの世界。その中でフリーダの絵は、個人的な痛みと時代の空気を同時に映し出していく。
ディエゴとの愛と衝突が続く
ディエゴとの関係は、とにかく激しい。尊敬も情熱もあるけれど、裏切りや衝突も絶えない。別れては戻り、傷ついてはまた惹かれ合う。その繰り返しがフリーダの感情を揺さぶり、作品にも大きな影響を与えていく。
身体が壊れても、表現は止まらない
病状は徐々に悪化し、手術や入退院が続くようになる。それでもフリーダは描くことをやめない。ベッドの上でも、展示会でも、限界まで自分を削りながら表現を続ける。その姿は、成功とか評価より「描かずにはいられない」衝動そのものに近い。
この映画のポイントなに?
この作品、芸術家の成功物語というより、生き方そのものがテーマになっている感じがする。痛み、恋愛、政治、自己表現が全部混ざり合っていて、どれか一つだけ切り取れないところが印象に残る。
たぶんこんな映画
色鮮やかで、感情の温度がずっと高い人生を、少し近い距離で見ている感覚。強さも弱さも隠さず出して、生きた痕跡をそのまま残していく人の話。

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