クリスマス・キャロル

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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クリスマス・キャロル
(Christmas Carol: The Movie)

作品データ
2001年|イギリス/アメリカ|アニメーション/ファンタジー
監督:ジミー・T・ムラカミ
声の出演:サイモン・キャロウ、ケイト・ウィンスレット、ニコラス・ケイジ ほか

ひねくれ老人が一晩で人生の通知表を見せられる話

お金が一番、感情は邪魔、クリスマスなんて無駄。そんな価値観で生きてきた老人が、ある夜を境に、過去・現在・未来を強制的に振り返ることになる。寝ている間に反省会が始まる感じ。

ざっくり全体要約

冷酷でケチな老人スクルージは、クリスマス前夜に不思議な存在たちに導かれ、自分の過去、今の姿、そしてこのまま進んだ先の未来を順番に見せられる。若い頃の選択、人との距離の取り方、周囲がどう感じているかを目の当たりにし、逃げ場はほぼない。夜が明ける頃、彼はこれまでとは違う生き方を選ぶ決断をする。

孤独を積み上げてきたスクルージという人

主人公は頭が切れて商才もあるけれど、人と関わることを極力避けてきたタイプ。部下にも厳しく、情に流されるのを弱さだと思っている節がある。そんな彼の前に現れる霊たちは、説得ではなく、事実を見せる役割を担っている。

過去・現在・未来を強制ツアーされる夜

舞台は一晩の間に何度も切り替わる。幼少期の記憶、今この瞬間の周囲の生活、そして誰にも気づかれず終わっていく未来。場所も時間も飛び越えながら、スクルージ自身が築いてきた人生の全体像が浮かび上がっていく。

見たくなかった場面が次々に出てくる

楽しかった記憶だけでなく、失った関係や、気づかないふりをしてきた現実も容赦なく映し出される。誰かを傷つけた瞬間や、自分がいなくても世界が回っている事実が積み重なり、考え方が揺らぎ始める。

朝が来て、選択肢が残される

夜が終わり、元の時間に戻ったスクルージは、すべてを知った状態で新しい一日を迎える。未来は確定していないことが示され、これからどう振る舞うかは本人次第、という形で物語は前に進む。

この映画のポイントなに?

説教よりも体験を重ねる構成で、「変われ」と言われるより「こう見えてるよ」と突きつけられる感じが強い。アニメーションならではの表現で、重たいテーマも比較的やわらかく伝わってくる。

たぶんこんな映画

クリスマス映画っぽい雰囲気で始まるけど、途中から人生の棚卸しを一緒にやらされている気分になるタイプ。観終わる頃には、ちょっとだけ人に優しくしてもいいかも、と思わせてくる一本。

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