※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
Uボート 最後の決断
(In Enemy Hands)
作品データ
2003年|アメリカ合衆国|戦争/ドラマ
監督:トニー・ギグリオ
出演:ウィリアム・H・メイシー、ティル・シュヴァイガー、スコット・ケイン ほか
敵同士が同じ海の底で、判断を迫られ続ける話
第二次世界大戦中、大西洋で活動していたアメリカの潜水艦が、ドイツのUボートと交戦して沈没してしまう。生き残ったアメリカ兵たちは、敵であるはずのドイツ潜水艦に救助され、そのまま捕虜として艦内で過ごすことになる。限られた空間と時間の中で、国も立場も違う者同士が、同じ危機を共有する流れになっていく。
艦長と捕虜、立場は違っても背負ってるものは重い
Uボート側の艦長は冷静で規律を重んじる人物。感情よりも判断を優先するタイプに見える。一方、捕虜となったアメリカ兵たちは混乱と不安の中にいて、それぞれが恐怖を隠しきれない。敵味方という線引きはあるけど、極限状態では人としての部分が前に出てくる。
舞台は海の底、逃げ場のない閉鎖空間
物語のほとんどはUボートの中で進む。狭くて暗くて、常に水圧と酸素の問題がつきまとう。外には敵艦隊、内側には捕虜という状況で、どちらの側も常に緊張が抜けない。時間が経つほど、空気が重くなっていく感じが続く。
信頼できない状況で、協力せざるを得なくなる
故障や追撃といったトラブルが重なって、Uボート自体が危険な状態に陥る。敵同士のままでは全員が助からないと分かってきて、最低限の協力が始まる。命を守るための判断が、国や命令よりも優先される場面が増えていく。
最後に求められるのは、艦長の決断
状況が限界に近づく中で、艦長は大きな選択を迫られる。命令に従うべきか、人としての判断を取るべきか。その決断が、艦内にいる全員の運命を左右する形になる。派手な展開というより、静かな緊張の中で物語は終わりに向かう。
この映画のポイントなに?
戦闘そのものより、極限状態での判断や人間関係に焦点が当たってる。潜水艦という閉ざされた空間が、登場人物の感情をそのまま浮き彫りにしていく感じが強い。大きな音より、沈黙の重さが印象に残りやすい。
たぶんこんな映画
ド派手な戦争映画というより、じわじわ効いてくるタイプ。敵と味方の境目が、状況次第で揺らいでいくのを静かに見せてくる。観終わったあと、正しい判断って何だったんだろうって、少し考えたくなる一本かも。

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