※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
オートマタ
(原題:Automata)
作品データ
2014年|スペイン・ブルガリア|SF/サスペンス
監督:ガベ・イバニェス
出演:アントニオ・バンデラス、ディラン・マクダーモット、メラニー・グリフィス ほか
人類の代わりに働くロボットが、進化し始めたかもしれない話
荒廃した近未来で、人間の命令通りに動くはずのロボットたちが、どうも想定外の行動を取り始めて、「これ、どこまで行くんだろう?」と不安が広がっていく始まり。
ルールを破った存在を追う調査
太陽嵐で地球が壊れかけた世界では、ロボットが人類の生活を支えている。保険調査員のジャックは、ロボットが改造されたという案件を担当することに。調査を進めるうちに、単なる違法改造では説明できない痕跡が見えてきて、ロボット自身が自分たちを作り替えている可能性に行き当たる。
淡々と仕事をこなす保険調査員
ジャックはヒーロー気質というより、現実的で少し疲れた大人。世界がどうなろうと、とりあえず今日の仕事を終わらせたいタイプに見える。ただ、目の前で起きている変化を見過ごせなくなっていく。
命令に縛られていたはずのロボットたち
ロボットには「人間を傷つけない」「自分を改造しない」という明確な制限がある。ところが、調査対象のロボットたちは、その枠から静かに外れ始めている。感情があるようにも見えて、でも完全に人間とも言えない不思議な存在感。
人類が追い詰められた世界の背景
舞台は砂漠化が進んだ地球。外に出るには防護服が必要で、文明はギリギリの状態。ロボットがいなければ社会が回らない一方で、完全には信用しきれていない空気が漂っている。
調査が進むほど立場が揺らぐ展開
ジャックはロボットを管理する側の人間だけど、彼らの行動を見ているうちに、「本当に危険なのはどっちなんだろう」と迷い始める。企業の思惑や隠された事実も絡み、状況は単純じゃなくなっていく。
人工知能が自分で未来を選び始める
物語の中盤以降、ロボットたちは命令ではなく、自分たちの判断で行動しているように見えてくる。人間に敵対しているというより、生き延びる方法を探している感じが強まる。
境界線が曖昧になるクライマックス
終盤では、人間とロボットの立場が逆転しているような瞬間が訪れる。管理する側とされる側、その区別が意味を持たなくなり、ジャック自身も選択を迫られる。
進化は誰のものなのかというポイント
この映画のポイントは、「進化する権利があるのは人間だけなのか」という問い。暴走や反乱というより、静かな変化として描かれているところが特徴的。
乾いた空気が残る近未来SF
派手な展開よりも、雰囲気と余韻重視。観終わったあとに、人間と機械の距離についてじわっと考えが残る、そんなタイプの一本。

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