ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
(Knockin’ on Heaven’s Door)

作品データ
1997年|ドイツ|ロードムービー/ドラマ
監督:トーマス・ヤーン
出演:ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、モーリッツ・ブライプトロイ ほか

余命わずかな男ふたりが、海を見るためだけに暴走する話

病院で出会ったふたりの男が、どちらも重い病気だと知って意気投合してさ。片方が「海を見たことがない」って話したのをきっかけに、もう居ても立ってもいられなくなって、勢いで病院を抜け出す。なぜか黒い車を盗んで、なぜか大金が積まれてて、なぜか追われる身になりながら、とにかく海を目指して走り続ける、そんな流れ。

病院で出会った即席コンビ、性格は正反対

マーティンはちょっと強気で勢い任せなタイプ。怖いもの知らずっぽいけど、内側はかなり必死。ルディは真逆で、気弱で慎重、でも妙に正直。ふたりとも余裕なんて全然なくて、だからこそ変な遠慮もなくて、出会ってすぐに妙な信頼関係ができあがっていく感じがする。

残り時間が見えた病院の夜から、全部が動き出す

舞台はドイツの病院から始まって、そこから一気に外の世界へ転がり出る。病室で自分たちの状況を知った夜、ルディの「海を見たい」という一言がスイッチになる。次の瞬間にはもう、点滴引きずる勢いで外に出てるようなテンポ感で話が進む。

黒い車と札束と、なぜかマフィア

盗んだ車のトランクに大金が入ってたことで、状況は一気にややこしくなる。どうやらそのお金、マフィアのものらしくて、追っ手がじわじわ迫ってくる。本人たちはそんな事情をちゃんと理解してるわけでもなくて、とりあえず走って、騒いで、寄り道して、勢いで突き進んでいく。

海に向かう道中で、全部出し切る

途中で立ち寄る場所や出会う人たちが、どれも一瞬なんだけど妙に濃い。銀行で騒ぎを起こしたり、海辺の家を目指したり、その一つ一つが「もう後がない」感じで進んでいく。最終的にふたりは海にたどり着いて、そこでそれぞれの役目みたいなものを果たしていく流れになる。

この映画のポイントなに?

余命とか死とか、かなり重たい題材なのに、全体の空気は不思議と軽やか。深刻になりきらず、笑える場面も多くて、でもふとした瞬間に胸にくる。人生をどう生きるか、みたいな大きな話を、説教っぽくなく、勢いと偶然で転がしていくところが印象に残る。

たぶんこんな映画

静かに泣かせにくる感じというより、ドタバタしながら気づいたら大事なところを突いてくるタイプ。観終わったあとに、海とか空とか、ちょっと遠くを見たくなるような余韻が残る。深く考えすぎなくてもついていけるけど、振り返るといろいろ思い返しちゃう、そんな一本かも。

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