※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜
(原題:Thick as Thieves/The Code)
作品データ
2009年|アメリカ・ドイツ|クライム/サスペンス
監督:ミミ・レダー
出演:モーガン・フリーマン、アントニオ・バンデラス、ラダ・ミッチェル ほか
伝説の秘宝を狙う二人が、まず信用できないところから始まる話
腕利きの泥棒が、因縁の相棒と再会して、ロマノフ王朝にまつわる伝説級の秘宝を盗もうとするんだけど、計画より先に「こいつ信用していいのか?」という疑いがずっと付きまとう始まり。
裏切り前提で進む強盗計画の
ベテランの泥棒キースは、かつての相棒ガブリエルと再び組むことになる。狙いはファベルジェ・エッグと呼ばれる伝説的な秘宝。厳重なセキュリティに守られた場所から盗み出すため、二人は周到な計画を立てる。ただし、過去に一度関係が壊れているため、協力しているようで常に探り合い。そこに保険調査員のエリザベスも絡み、計画は徐々に複雑になっていく。
何枚も上の手を考えているベテラン
キースは経験豊富で、感情を表に出さないタイプ。計画の細部まで把握し、常に一手先を読んで動く。若い相棒を信頼しているようで、実は最後まで本心を見せないところがある。
軽口叩くが油断ならない相棒
ガブリエルは陽気で大胆。勢いで動いているように見えるけど、実は頭の回転も早く、独自の狙いを隠している。師弟関係のようでもあり、ライバルのようでもある微妙な立ち位置。
冷静に二人を追い詰める第三者
エリザベスは保険会社側の人間で、盗難事件を追う立場。感情より理屈で動き、二人の嘘や行動のズレを淡々と見抜いていく存在。彼女がいることで、強盗側の緊張感が一段増す。
ヨーロッパを舞台にした頭脳戦
物語の舞台は主にヨーロッパ。美術館や金庫、厳重な警備網が張り巡らされた場所で、時間と視線をどう誤魔化すかが重要になってくる。派手な銃撃戦より、仕掛けと心理戦が中心。
計画通りにいかないのが前提の展開
盗みは順調に見えても、誰かの思惑が少しずつズレていく。嘘をついているのは誰なのか、何を隠しているのかが入れ替わり、味方だと思っていた人物の立場が変わっていく。
最後に残るのは宝か、信頼か
クライマックスでは、秘宝そのものよりも「誰が誰を出し抜いたのか」がはっきりする。成功と失敗の線引きが一筋縄ではいかず、それぞれが何を得て何を失ったのかが静かに示される。
強盗映画だけど会話が主役
この映画のポイントは、アクションよりも会話と駆け引き。盗みの手順以上に、人をどう信用させるか、どう疑わせるかが中心に描かれている。
落ち着いた大人向けのクライムもの
全体の雰囲気は派手すぎず、テンポも比較的ゆったり。頭の中で「今どっちが上なんだろう」と考えながら観るタイプの一本、そんな感じで終わっていく。

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