※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

今夜はトーク・ハード
(Pump Up the Volume)
作品データ
1990年|アメリカ|青春ドラマ
監督:アラン・モイル
出演:クリスチャン・スレーター、サマンサ・マシス ほか
無口な転校生が、夜10時だけ過激DJになる話
厳格なエリート校に転校してきた無口な少年マークが、
夜10時の海賊ラジオで“ハード・ハリー”として本音を吐き出し、
学校と町を揺らしていく話。
昼は黙りがち、夜は毒舌。
二つの顔が交差して、抑え込まれていた不満が一気に表に出てくる。
登場人物
・マーク・ハンター/ハード・ハリー
転校してきた無口な生徒。夜になると海賊放送のDJとして過激な言葉を放つ。
・ノラ
ハード・ハリーの放送に強く惹かれ、正体を知りたいと動く少女。
成績ですべてが決まる学校に転校してくる
舞台はアリゾナの町にあるハンフリー高校。
ここは成績の良し悪しで人間性まで判断されるような、
かなり厳格なエリート校で、生徒たちは表に出さない不満を溜め込んでいる。
そんな学校に、理事に就任した父親の都合でマーク・ハンターが転校してくる。
ただし彼は、クラスに馴染めるタイプでもなく、口数も少なくて存在感はかなり薄い。
夜10時、謎の海賊ラジオが町をざわつかせる
数日後の夜10時、町に突然流れ始める謎の海賊放送。
名乗るのはDJ“ハード・ハリー”。
下ネタや体制批判を交えた過激なトークは、
ハンフリー高校の生徒たちの鬱憤を直撃する。
放送は毎晩続き、生徒たちは一気に熱狂。
一方で高校側は完全に逆上し、放送の正体を突き止めようと必死になる。
その放送に強く惹かれ、恋愛感情まで抱くようになるのがノラだった。
正体は、あの無口な転校生だった
実は“ハード・ハリー”の正体は、マーク自身。
昼間は何も言えない彼が、ラジオという匿名の場所でだけ本音を吐き出していた。
放送が広まるにつれて、学校側の締め付けは強くなり、DJ探しも本格化する。
ノラもまた、憧れの声の主を探す中で、マークとの距離を少しずつ縮めていく。
黙っていれば安全だけど何も変わらない。
喋れば伝わるけど、必ず反発が返ってくる。
マークはその板挟みの中に立たされていく。
この映画のポイント
ラジオという一方通行のメディアを使って、
言葉が人を動かし、空気を変えていく感覚が一貫して描かれているところ。
誰が言ったか分からない言葉が、思っている以上に遠くまで届いてしまう怖さと高揚感が同時にある。
こんな感じの映画
全体的に反抗期の空気が濃くて、ちょっと尖ったテンションが続く。
静かな教室と、夜の過激トークのギャップが気持ちよくて、90年代の若さと不安定さがそのまま詰まってる感じの一本だよ。

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