※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

悪魔のいけにえ
(The Texas Chain Saw Massacre)
作品データ
1974年|アメリカ|ホラー
監督:トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ、ポール・A・パーテイン、エドウィン・ニール、ガンナー・ハンセン ほか
人皮マスクの大男に次々と追い詰められていく話
テキサスに帰郷した5人の男女が、たまたま足を踏み入れた土地で、とんでもない一家に出会ってしまう。
人皮のマスクを被った大男レザーフェイスに仲間たちは次々と殺され、最後に残ったサリーは、夜のテキサスをひたすら逃げ続けることになる。
最終的に朝焼けの中でチェーンソーを振り回すレザーフェイスと、血だらけで走り去るサリーという、強烈な光景が残る一本。
登場人物
・サリー・ハーデスティ
兄と仲間たちと帰郷中、すべてを失いながらも生き延びる主人公。
・フランクリン・ハーデスティ
サリーの兄。車椅子生活で情緒不安定な一面を見せる。
・ジェリー
サリーの恋人。仲間を探しに行った先で犠牲になる。
・カーク
最初に屋敷へ入った青年。レザーフェイス最初の標的。
・パム
カークの恋人。屋敷の異様さを最も早く目撃する。
・レザーフェイス
人皮のマスクを被った大男。チェーンソーとハンマーを振るう一家の中心人物。
・ヒッチハイカー
墓荒らしの張本人。物語の不穏さを一気に加速させる存在。
・コック(老人)
ガソリンスタンドを営む一家の長男。妙に生活感がある。
・グランパ
一家の長。ミイラのようだが、かつては屠殺の名人。
墓荒らしの噂と、拾ってはいけないヒッチハイカー
1973年8月、墓荒らしと殺人事件が相次ぐテキサス。
サリーたちは墓の様子を見るために車で移動していたが、道中でヒッチハイカーを拾ったことで空気が一変する。
自傷行為や奇行の連続に耐えきれず彼を追い出すものの、不安は消えないままガソリン不足に悩まされ、ハーデスティ家の実家跡へと向かう。
屋敷に入った瞬間、歯車が完全に外れる
別行動を取ったカークとパムは、近くの屋敷でガソリンを分けてもらおうとする。
だが奥から現れたのは、人皮のマスクを被った怪人レザーフェイス。
ハンマー、ミートフック、冷凍庫と、逃げ場のない空間で仲間たちは次々に姿を消していく。
夜になるとサリーとフランクリンも追われる側になり、闇の中からチェーンソーの音が迫ってくる。
逃げ切った先に残る、朝焼けとチェーンソー
サリーは森、屋敷、ガソリンスタンドを必死に逃げ回るが、助けを求めた先でソーヤー一家の正体を知る。
異様な食卓、衰弱したグランパ、狂気に満ちた家族。
一瞬の隙を突いて脱出したサリーは、追ってきたヒッチハイカーを事故で失わせ、偶然通りかかった車に救われる。
血だらけで笑い声を上げながら去るサリーと、朝焼けの中でチェーンソーを振り回すレザーフェイス。そこで物語は終わる。
この映画のポイント
・限られた予算で作られたとは思えない異様な空気
・画面に映るもの以上に、音と間で追い詰めてくる演出
・レザーフェイスだけでなく一家全体が放つ狂気
・逃げ続ける体感時間の長さが、そのまま恐怖になる構成
たぶんこんな映画
じっと腰を据えて観るというより、巻き込まれて振り回される感覚に近い。
物語を追ううちに、いつの間にか息が浅くなっていて、終わった後もしばらく頭から音が離れない。
説明しすぎないのに、妙に忘れられない映像だけが残る、そんな一本。

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