※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
クライム & ダイヤモンド
(原題:Who Is Cletis Tout?)
作品データ
2002年|アメリカ|クライム・コメディ
監督:クリス・ヴァー・ヴェル
出演:クリスチャン・スレーター、ティム・アレン、ポーシャ・デ・ロッシ、リチャード・ドレイファス、ルポール ほか
映画オタクの殺し屋に、人生を語らされる話
ホテルの一室で椅子に縛られた詐欺師が、生き延びるために自分の過去を語り始める。その話がやたらと長くて、やたらと回りくどくて、しかもどんどん話が膨らんでいく。気づけば聞いている側も、どこまでが本当なのか分からなくなる話。
登場人物
・フィンチ
詐欺師。とにかく口が回り、話で状況を切り抜けようとする。
・毒舌ジム
映画好きの殺し屋。感動できる話を要求してくる厄介な相手。
・マイコー
刑務所でフィンチと知り合う窃盗犯。ダイヤモンドの秘密を握っている。
・テス
マイコーの娘。ダイヤモンドの行方に関わる存在。
・マフィア関係者たち
名前の勘違いからフィンチを追うことになる人々。
椅子に縛られて、語りが始まる
舞台はとあるホテルの一室。詐欺師のフィンチは、「毒舌ジム」と名乗る殺し屋に捕まり、椅子に縛られている。ジムは古い映画が大好きで、「引き渡すまでに俺を感動させる話をしろ」と無茶ぶりをする。フィンチは生き延びるため、自分の過去を語り始める。
刑務所で出会った、ダイヤモンドの話
話は過去へ。刑務所にいたフィンチは、窃盗犯のマイコーと親しくなる。マイコーは25年前に盗んだ大量のダイヤモンドを隠しており、脱獄してそれを回収しようと持ちかける。2人は計画を立て、見事に脱獄に成功する。
名前を借りたら、人生が狂う
脱獄後、2人は別人の名前を使い、別々に暮らしながら、ダイヤモンドを掘り出す時に再会する約束をする。フィンチが選んだ名前は、すでに死んでいる男のものだった。ところがその男は、マフィアに命を狙われていた人物で、フィンチは誤解から追われる身になる。
ダイヤモンドより厄介な状況へ
マフィアの抗争に巻き込まれ、マイコーは命を落とす。フィンチは、彼の娘テスからダイヤモンドの隠し場所を聞き出そうとするが、話はどんどん思わぬ方向へ転がっていく。過去の話と現在の状況が入り混じり、真実がぼやけていく。
この映画のポイント
話そのものが入れ子構造になっていて、語りが物語を動かしていく。映画ネタが多く、真面目なのかふざけているのか分からないトーンがずっと続く。勢いと会話を楽しむタイプ。
たぶんこんな映画
軽口と勘違いが連鎖して、気づいたら修羅場にいる。シリアスになりきらず、最後まで肩の力が抜けている。映画好きがニヤッとしながら眺めるのにちょうどいい一本。

コメント