ジブラルタル号の出帆

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: ジブラルタル号の出帆(たびだち) [VHS] : バート・ランカスター, ダニエル・ペトリー, バート・ランカスター: DVD
Amazon.co.jp: ジブラルタル号の出帆(たびだち) : バート・ランカスター, ダニエル・ペトリー, バート・ランカスター: DVD



ジブラルタル号の出帆
(Rocket Gibraltar)

作品データ
1988年|アメリカ|ドラマ
監督:ダニエル・ペトリ
出演:バート・ランカスター、フランセス・コンロイ、パトリシア・クラークソン、ビル・プルマン、ケヴィン・スペイシー、マコーレー・カルキン ほか

77歳の誕生日から始まる、家族総出のちょっと不思議な旅の話

引退した脚本家リーヴァイの77歳の誕生日に、家族と孫たちが久しぶりに集まる。表向きはお祝いだけど、家族それぞれが問題を抱えたまま再会することになる。そんな中、末っ子の孫ブルーと祖父の交流をきっかけに、子どもたちは祖父のある願いを叶えようと動き出す。にぎやかなのに、どこか静かな時間が流れていく。

物語の主要人物

・リーヴァイ・ロックウェル(バート・ランカスター)
引退した脚本家。77歳の誕生日を迎える一家の中心人物。

・ブルー(マコーレー・カルキン)
一番下の孫。祖父と強く心を通わせる。

・ロロ・ロックウェル(ジョン・グローヴァー)
リーヴァイの息子。家族の一員として再会に加わる。

・ルビー・ハンソン(フランセス・コンロイ)
リーヴァイの娘。自分の家庭の問題を抱えている。

・クロウ・ブラック(ビル・プルマン)
家族の配偶者の一人。集まりに参加する立場。

誕生日に集まった家族と、埋まらない距離

ロングアイランドの邸宅に、リーヴァイの子どもたちと孫たちが集まる。77歳の誕生日を祝うためだけど、久々の再会で浮かび上がるのは、それぞれが抱えてきた個人的な悩みや、うまく言葉にできない距離感だった。にぎやかさの裏で、家族の空気は少しぎこちない。

祖父と孫、船の話から動き出す

リーヴァイは末っ子の孫ブルーと親しくなり、模型の船を見せながらヴァイキング船の話をする。そのやり取りが、子どもたちの心に残る。その日の夕方、孫たちは祖父への誕生日プレゼントについて話し合い、偶然見つけたボートを修復して贈ることを思いつく。

語られる最後の願い

時間が経つにつれ、リーヴァイの体調は少しずつ悪化していく。彼は、自分が亡くなった後にはヴァイキングの葬式をしてほしいと、感傷的に語る。大人たちはそれぞれの問題に追われている一方で、その言葉は孫たちの中にしっかり残る。

子どもたちが選んだやり方

大人たちが迷い続ける中、7人の孫たちは祖父の願いを叶えるために行動を始める。誰かに頼まれたわけでもなく、話し合いながら、自分たちなりのやり方で準備を進めていく。その姿が、家族の関係を少しずつ別の方向へ動かしていく。

この映画のポイント

・三世代が一堂に会する構図
・子ども目線で動く物語
・家族の問題と静かな時間の積み重ね
・象徴としての船と旅のイメージ

たぶんこんな映画

大事件が起こるわけじゃなくて、会話と日常の中で話が進んでいく。子どもたちの行動がまっすぐで、その分、大人たちの迷いが際立つ感じ。観ていると、家族って面倒だけど切れないものだよな、って自然に思えてくる、静かでやさしい余韻の一本。

コメント