※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
見ざる聞かざる目撃者
(See No Evil, Hear No Evil)
作品データ
1989年|アメリカ|コメディ
監督:アーサー・ヒラー
出演:リチャード・プライヤー、ジーン・ワイルダー、ケヴィン・スペイシー、ジョーン・セヴェランス ほか
見えない男と聞こえない男が、いちばん厄介な事件に当たる話
目の見えないウォーリーと、耳の聞こえないデイヴ。二人が一緒に働くドラッグストアで殺人事件が起き、なぜかそのまま容疑者扱いされてしまう。しかも頼みの警察は話が噛み合わず、味方だと思った人たちは急に敵に変わる。情報が欠けたまま追われる側になった二人は、ズレまくるやり取りと偶然を武器に、とにかく生き延びようと走り回る。
物語の主要人物
・ウォーリー(リチャード・プライヤー)
目の不自由な男性。状況は見えないが口は達者。
・デイヴ(ジーン・ワイルダー)
耳の不自由な男性。音は聞こえないが観察力は高い。
・キルゴ(ケヴィン・スペイシー)
ボランティアを名乗って現れる男。事件の鍵を握る。
・イヴ(ジョーン・セヴェランス)
キルゴと行動を共にする女。二人の前に立ちはだかる。
ドラッグストアの事件と、いきなりの容疑者扱い
ウォーリーとデイヴが経営するドラッグストアで、ある日突然殺人事件が発生する。現場にいたというだけで、二人は犯人と勘違いされ、そのまま警察へ連行。見えない、聞こえない、それぞれの事情が重なって、取り調べは完全にちぐはぐな状態で進んでいく。
助け舟に見えた二人と、急展開
警察署に現れたのは、ボランティアだと名乗るキルゴとイヴ。彼らの口添えで、ウォーリーとデイヴは釈放される。ようやく一安心、かと思ったのも束の間。外に出た途端、二人の態度は一変し、ウォーリーとデイヴは逆に捕まってしまう。
メダルをめぐる追跡と命の危機
実はキルゴとイヴこそが殺人事件の犯人で、被害者が持っていたメダルを探していた。そのメダルは、偶然にもつり銭の一部としてデイヴのポケットに入っていた。事情を知らないまま、二人はメダルを奪われ、さらに口封じのため命まで狙われることになる。見えない、聞こえない、でも逃げるしかない。二人は街を舞台に追われる側へ回る。
この映画のポイント
・視覚と聴覚のズレを笑いに変える構成
・テンポの速い掛け合い
・勘違いと偶然が連続する展開
・シリアスな状況なのに空気はずっと軽め
たぶんこんな映画
ずっとバタバタしていて、会話は噛み合わないのに話はどんどん進んでいく。危険な目に遭っているはずなのに、深刻になりきらないのがこの映画の味。事件そのものより、二人のズレたやり取りを楽しむ時間が続いて、気づいたら最後まで一気に見てしまう、そんな一本。

コメント