※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
流血の絆
(原題:Le Grand Pardon II / 英題:Day of Atonement)
作品データ
1992年|フランス|クライム
監督:アレクサンドル・アルカディ
出演:ロジェ・アナン、リシャール・ベリ、ジェラール・ダルモン、クリストファー・ウォーケン ほか
出所したボスの前で、家族と裏社会がまた絡まり始める話
10年ぶりに刑務所を出たレイモンは、家族が表の世界へ進もうとしている現実を知る。一方で、昔の因縁と新しい欲が動き出し、麻薬とカジノの話が静かに再燃。家族を守りたい思いと裏社会の論理がぶつかっていく。
物語の主要人物
・レイモン・ベトゥーン(ロジェ・アナン)
ユダヤ系マフィアのボス。10年の刑期を終えて出所する
・モーリス・ベトゥーン(リシャール・ベリ)
レイモンの息子。父の留守中に一族を率い、表のビジネスへ舵を切る
・ローランド・ベトゥーン(ジェラール・ダルモン)
死んだとされていた一族の男。裏で動き始める
・パスコ(クリストファー・ウォーケン)
裏社会の大物。取引の鍵を握る存在
・エミリオ・エステバン(ラウル・ダヴィラ)
モーリスの昔の仕事仲間。騒動の火種になる男
出所、祝祭、そして変わった家のかたち
宿敵を殺した罪で服役していたレイモンは、刑期を終えて出所する。孫アレキサンダーのバル・ミルヴァーに立ち会い、息子モーリスと再会。モーリスは裏社会から距離を取り、ベトゥーン家をビジネスの世界で有名にしようとしていた。レイモンもその方針に一度は納得する。
昔の縁が持ち込む、厄介な話
そこへ現れたのが、モーリスの昔の仲間エミリオ。麻薬捜査で被害を受けた分の金を助けてほしいと頼みに来る。モーリスは断ろうとするが、完全には切れず、曖昧な約束をしてしまう。その場に裏社会の大物パスコの殺し屋が現れ、空気は一気に険しくなる。
水面下で進む裏切りと再接続
エミリオはやがて殺され、報復の気配が漂い始める。さらに、死んだはずのローランドが姿を現し、麻薬取引の準備を進める。彼はベトゥーン家への恨みを胸に、密かに別の計画を進めていた。モーリスはカジノ建設のため、パスコと危ういパートナーシップを結ぶ。
この映画のポイント
・家族経営と裏社会の線引き
・出所後のボスと世代交代のズレ
・麻薬とカジノを巡る駆け引き
・続編らしい因縁の積み重ね
たぶんこんな映画
祝祭の場面と裏の顔が交互に出てきて、じわじわ緊張が高まる。派手にドンパチというより、約束と嘘が積み重なっていく感じ。家族の名前を守るつもりが、いつの間にか昔の世界に引き戻されていく、そんな空気が流れる一本。

コメント