※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
アニー・ホール
(原題:Annie Hall)
作品データ
1977年|アメリカ|ロマンスコメディ
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ ほか
恋を振り返りすぎる男と、前に進きすぎる女の話
死のことばかり考えているコメディアンのアルビーは、明るくて自由なアニーと恋に落ちる。何度もぶつかって、離れて、それでも忘れられず、最後には恋を芝居に書き換えるところまでいく。うまくいかなかった関係を、頭の中で何度も再生する話。
物語の主要人物
・アルビー・シンガー(ウディ・アレン)
死に取りつかれているスタンダップコメディアン
・アニー・ホール(ダイアン・キートン)
明るく自然体な性格の女性。アルビーの恋人
・ロブ(トニー・ロバーツ)
アルビーの友人で、よく会話相手になる存在
・トニー・レイシー(ポール・サイモン)
アニーが後に関わることになるレコード・プロデューサー
出会いはニューヨーク、会話から始まる関係
舞台はニューヨーク。スタンダップコメディアンのアルビーと、屈託のないアニーは出会い、恋人同士になる。2人の関係は、日常の会話や小さな出来事の積み重ねで進んでいく。映画は時系列どおりではなく、現在と過去を行き来しながら語られる。
楽しいのに噛み合わない、何度も繰り返す別れ話
数年にわたる関係の中で、口論と仲直りが何度も続く。アルビーは不安や理屈を抱え込み、アニーは少しずつ変わっていく。やがて2人は、自分たちは相性がよくないし、別れるだろうと悟る。アニーはロサンゼルスへ引っ越し、物理的にも距離が生まれる。
戻らない恋を、物語に書き換えるラスト
別れた後もアルビーはアニーを忘れられず、ニューヨークに戻ってくるよう説得するが、うまくいかない。彼は自分たちの関係を題材に芝居を書く。その芝居の中では、彼は彼女を取り戻すことに成功する。現実では叶わなかった結末を、物語として完成させる。
この映画のポイント
・恋愛を記憶と回想で描く構成
・時間や現実が自由に行き来する演出
・会話そのものが物語になる進行
・ニューヨークとロサンゼルスの対比
たぶんこんな映画
楽しい瞬間と、どうにもならない瞬間が交互に出てくる。笑ってるのに、ちょっと胸の奥が静かになる感じ。終わった恋を何度も思い返してしまう人の頭の中を、そのまま覗いているような一本。

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