※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
マリー・アントワネットの首飾り
(原題:The Affair of the Necklace)
作品データ
2001年|アメリカ|歴史ドラマ
監督:チャールズ・シャイア
出演:ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー、エイドリアン・ブロディ、クリストファー・ウォーケン ほか
名門の名を取り戻したい女が、王妃の名前を使ってとんでもない詐欺に踏み込む話
没落した名門の血を引くジャンヌが、家と人生を取り戻すために宮廷へ入り込み、王妃マリー・アントワネットの名を利用して巨大な首飾り事件を引き起こしていく。気づいたときには、もう引き返せないところまで来ている。
物語の主要人物
・ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロア(ヒラリー・スワンク)
没落した名門ヴァロワ家の娘。家名と屋敷を取り戻すため宮廷に近づく
・レトー・ド・ヴィレット(サイモン・ベイカー)
ジャンヌに惹かれ、計画を後押しする男
・ニコラ・ド・ラ・モット伯爵(エイドリアン・ブロディ)
ジャンヌの夫。計画に巻き込まれていく
・ロアン枢機卿(ジョナサン・プライス)
王妃に嫌われているため出世できず、騙される立場になる
・カリオストロ伯爵(クリストファー・ウォーケン)
神秘能力を売りにする怪しげな人物
・マリー・アントワネット(ジョエリー・リチャードソン)
事件の名前に使われてしまう王妃
孤児から始まる、取り戻したい人生
18世紀フランス。名門ヴァロワ家に生まれたジャンヌは、父の政治活動のせいで一家が没落し、孤児として育つ。美しく成長した彼女は、家名と奪われた屋敷を取り戻すことを人生の目標にする。
宮廷に入るための、割り切った結婚
ジャンヌは貴族ニコラと愛のない結婚をし、宮廷に近づく足がかりを得る。狙いは王妃マリー・アントワネットの関心を引くことだったが、王妃はジャンヌにまったく興味を示さない。
目をつけたのは、孤立した枢機卿
そこでジャンヌが狙いを変えたのが、王妃に嫌悪されているロアン枢機卿だった。レトーの助言を受け、カリオストロ伯爵の力も借りながら、自分は王妃と親しい存在だと信じ込ませていく。
首飾りがすべてを加速させる
宝石商が持ち込んだのは、160万ルーブルものダイヤモンドで作られた豪華な首飾り。王妃に断られて困っているという話を聞いたジャンヌは、これを資金にすることを思いつく。枢機卿を保証人に仕立て、首飾りを手に入れることに成功する。
破綻と裁判、そして歴史へ
計画は綻び始め、司法大臣ブルトゥイユの捜査が及ぶ。関係者は次々と逮捕され、ジャンヌは逃げる道もあったが、家の名誉のため裁判に臨むことを選ぶ。この事件は、真相とは別の形で王室への不信を煽り、やがて革命へとつながっていく。
この映画のポイント
・実在の「首飾り事件」をベースにした構成
・宮廷社会の噂と信用で動く怖さ
・野心が少しずつ歪んでいく過程
・衣装と美術の豪華さ
たぶんこんな映画
歴史ものだけど堅苦しさは控えめ。野心と嘘が積み重なって、気づいたら国家レベルの騒動になってる感じを眺める一本。きらびやかだけど、後味はじわっと重い。

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