※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
c悪の法則
(The Counselor)
作品データ
2013年|アメリカ|クライム・スリラー
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー, ペネロペ・クルス, キャメロン・ディアス, ハビエル・バルデム, ブラッド・ピット
一度だけ足を踏み外した弁護士が、戻れない場所まで連れて行かれる話
高級弁護士が「一回くらいなら大丈夫だろ」と麻薬取引に関わった結果、
理屈も謝罪も通じない世界に飲み込まれていく。
選択の瞬間は軽くて、支払う代償だけが異常に重い。
物語の主要人物
・カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)
テキサスの弁護士。初めて麻薬取引に関わることになる。
・ローラ(ペネロペ・クルス)
カウンセラーの恋人。彼の選択の外側にいる存在。
・マルキナ(キャメロン・ディアス)
ライナーの恋人。冷静で計算高く、欲に忠実。
・ライナー(ハビエル・バルデム)
麻薬ディーラー。派手で軽薄だが、危険な世界に慣れている。
・ウェストレイ(ブラッド・ピット)
取引を仲介する男。警告役のような立ち位置。
軽い気持ちで始まる、最悪の一手
テキサスで成功していた弁護士カウンセラーは、
恋人ローラとの結婚のため、金を増やそうと考える。
知人を通じて持ちかけられた麻薬取引は、利益率だけを見れば魅力的だった。
周囲からの忠告を聞き流し、「自分なら大丈夫」と思ったまま、取引に足を踏み入れる。
誰も止めてくれない世界のルール
取引が進むにつれ、事態は静かに歪み始める。
盗難、裏切り、殺し。
カウンセラーの意思とは無関係に、話は暴力の論理で転がっていく。
彼が弁護士として信じてきた理屈や交渉は、ここでは何の役にも立たない。
気づいた時には、もう責任の所在すら曖昧になっている。
選択の代償が、容赦なく形になる
取引の失敗により、カルテルはカウンセラーを有罪と見なす。
逃げ道を探すが、すべてが遅い。
助けを求め、覚悟を語っても、世界は一切譲歩しない。
カウンセラーは、自分の選択が既に確定した運命を生んでいたことを知る。
この映画のポイント
・一度の判断が取り返しのつかない結果を呼ぶ構造
・会話がやたら哲学的で不穏
・善悪ではなく「関わった時点で終わり」という世界観
・暴力が突然、事務的に現れる演出
たぶんこんな映画
派手なアクションは少なめで、ひたすら嫌な予感が続く。
説明されるたびに、「それ聞きたくなかった…」って気分になる。
観終わると、選択って本当に取り消せないんだな、って静かに刺さる。
後味はかなり重いけど、忘れにくいタイプの一本。

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