※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
グラディエーター2
(Gladiator II)
作品データ
2024年|アメリカ|歴史・ドラマ
監督:リドリー・スコット
出演:ポール・メスカル, ペドロ・パスカル, コニー・ニールセン, デンゼル・ワシントン, ジョセフ・クイン, フレッド・ヘッチンガー, デレク・ジャコビ, アレクサンダー・カリム, ユヴァル・ゴネン ほか
失った怒りを剣に変えて、ローマのど真ん中へ殴り込みに行く話
舞台はマルクス・アウレリウスの死後。ローマは双子の皇帝カラカラとゲタのもとで腐ってて、外では戦争しまくり。主人公ルキウスは北アフリカで別名ハンノとして暮らしてたんだけど、ローマ軍の侵攻で妻を失い、捕虜から剣闘士コースに放り込まれる。
復讐の燃料はたっぷり。そこに厩舎の主人マクリヌスが「勝てば将軍アカキウスを殺すチャンスやるよ」と囁いて、闘技場と政治がぐっちゃぐちゃに絡み始める。
物語の主要人物
・ルキウス・ウェルス・アウレリウス/ハンノ(ポール・メスカル)
追放されて育ち、戦争捕虜から剣闘士になる男。
・アカキウス(ペドロ・パスカル)
ローマの将軍。ヌミディア侵攻の指揮を執り、のちに政治の渦へ。
・ルキラ(コニー・ニールセン)
ルキウスの母。ローマの中で皇帝打倒に動く。
・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)
元奴隷で、剣闘士を束ねる実力者。ローマの頂点を狙う。
・ゲタ(ジョセフ・クイン)
双子皇帝の片割れ。ローマの混乱の中心にいる。
・カラカラ(フレッド・ヘッチンガー)
双子皇帝の片割れ。だんだん制御不能になっていく。
・グラックス(デレク・ジャコビ)
元老院議員。共和政復活を願い、策を巡らせる。
・ラヴィ(アレクサンダー・カリム)
剣闘士たちの医師。ルキウスの心の支えになる。
・アリシャト(ユヴァル・ゴネン)
ルキウスの妻。侵攻で命を落とし、物語の火種になる。
砂漠の平穏が砕けて、奴隷船でローマへ運ばれる
北アフリカのヌミディアで暮らすルキウスは、ローマ軍の侵攻で妻アリシャトを失う。生き残った彼は奴隷にされ、オスティアで見世物として戦わされる。そこで異様に強く戦ってしまって、マクリヌスに目を付けられる。
一方ローマでは、アカキウスが英雄として凱旋。だけど本人は休戦を望むのに、皇帝たちは遠征の夢に浮かれて止まらない。闘技場は盛り上げ要員としてさらに派手になっていく。
闘技場が拍手の中で火を噴いて、正体がじわっと露出する
ルキウスは勝ち続けて、コロッセオの空気を自分の方へ引き寄せていく。試合後に『アエネイス』を口にして、ただの奴隷じゃない匂いを出しちゃうのもポイント。
その頃、ルキラとアカキウスは元老院のグラックスらと組んで、皇帝を倒して共和政を戻そうと動く。さらにルキラは、闘技場で戦うルキウスが自分の息子だと気づく。幼い頃に守るため追放したこと、そしてルキウスがマキシマスの息子であることまで告げるけど、ルキウスは簡単に飲み込めない。
裏切りが連鎖して、母もローマも血まみれで答えを出す
陰謀は密告され、ルキウスとアカキウスは反逆で捕まる。マクリヌスは皇帝たちを焚きつけ、コロッセオでアカキウスをルキウスと戦わせる形に持ち込む。ルキウスが処刑を拒んでも、命令でアカキウスは殺され、街は暴動へ。
マクリヌスは双子の間を割ってゲタを消し、さらにカラカラすら利用して権力を握る。ルキラも処刑の流れに巻き込まれ、最後は矢で撃たれて倒れる。
ルキウスは郊外で、アカキウス軍団とマクリヌスの親衛隊がぶつかる寸前に、決闘で決着をつけに行く。そしてマクリヌスを倒し、自分が後継者であることを明かして両軍をまとめる。最後はコロッセオで、両親の死を悼む場面で締まる。
この映画のポイント
・剣闘士の勝ち負けが、そのまま政治の勝ち負けに繋がっていく感じ
・ルキウスの復讐が、途中から「ローマをどうするか」に変質していく流れ
・マクリヌスが“闘技場の支配”と“権力の支配”を同じノリでやってくる怖さ
・母ルキラとの再会が、癒しじゃなくて傷口を開け直すタイプで刺さる
・大舞台の熱狂が、人を簡単に飲み込む空気として描かれてる
たぶんこんな映画
闘技場のド派手さでワッと掴んで、その裏で「誰が誰を利用してるのか」をずっと見せてくる感じ。復讐の話として始まるのに、途中から家族の話と国家の話が絡まって、感情の置き場が忙しくなるタイプの熱量がある。

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