キル・ザ・ギャング36回の爆破でも死ななかった男

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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キル・ザ・ギャング
36回の爆破でも死ななかった男
(Kill the Irishman)

作品データ
2011年|アメリカ|クライム/ドラマ
監督:ジョナサン・ヘンズリー
出演:レイ・スティーヴンソン、ヴィンセント・ドノフリオ、ヴァル・キルマー、クリストファー・ウォーケン ほか

しぶとすぎる男がマフィア全部を敵に回す話

1970年代のクリーヴランドで実在したアイルランド系ギャング、ダニー・グリーンの一代記。港湾労働者から裏社会に足を踏み入れ、イタリア系マフィアと正面衝突。何度も爆破されても生き延びながら抗争を拡大させ、街全体を巻き込む大事件へ発展していく。

物語の主要人物

・ダニー・グリーン(レイ・スティーヴンソン)
 港湾労働者から成り上がるアイルランド系ギャング

・ジョン・ナルディ(ヴィンセント・ドノフリオ)
 イタリア系マフィアの幹部で、グリーンと関わる人物

・ジョー・マンディツキ(ヴァル・キルマー)
 イタリア系マフィア側の重要人物

・アレックス・“ションドー”・バーンズ(クリストファー・ウォーケン)
 ユダヤ系の高利貸しで、グリーンに仕事を与える人物

港の男が裏社会に踏み込むまで

舞台は1970年代、オハイオ州クリーヴランド。ダニー・グリーンは港で日雇い労働者として働いていた。劣悪な環境に不満を持ち、港湾組合長と対立した末に、その座に就いてしまう。この時点ですでに、普通の労働者とは一線を越えた存在になっていく。
ある日、仲間の借金交渉をきっかけに、イタリア系マフィアのジョン・ナルディと知り合い、コンテナの積荷を横流しする仕事に関わるようになる。

FBIとマフィアと爆弾の日々

横流しは長く続かず、グリーンはFBIに摘発される。しかし、裏社会の情報提供を条件に釈放され、本格的にギャングの道へ戻っていく。
釈放後はションドーのもとで借金取りを請け負い、次第に名前が知られる存在に。すると今度は、イタリア系マフィア組織から危険視され、車爆弾による襲撃が始まる。
何度も爆破されても生き延びるグリーンの存在は、抗争をさらに激化させ、クリーヴランド全体を揺るがす戦争状態へと突き進んでいく。

最後に待っているもの

抗争は長期化し、関係者が次々と命を落としていく。ダニー・グリーンも、何度も生き延びてきた末に、1977年10月6日、ついに車爆弾によって命を落とす。
この一連の抗争は、イタリア系マフィア「クリーヴランド一家」の衰退にもつながり、当局の大規模な摘発へと発展。街の裏社会そのものが、大きく姿を変える結果を残す。

この映画のポイント

・実在の人物と事件をベースにした犯罪実録もの
・港湾労働者からギャングへという異色の成り上がり
・爆破が日常のように起こる異常な抗争のスケール
・マフィア同士だけでなく、FBIや裏切りも絡む複雑な構図

たぶんこんな映画

全体的に淡々と進みつつ、突然ドカンと事件が起きるタイプ。派手さよりも、実話ベースならではの生々しさが前に出ていて、街と裏社会がじわじわ壊れていく感じが残る。ギャング映画だけど英雄譚というより、時代と場所に翻弄された男の記録、そんな空気感の一本。

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