未来は今|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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未来は今
(The Hudsucker Proxy)

作品データ
1994年|アメリカ・イギリス|スクリューボール・コメディ
監督:ジョエル・コーエン, イーサン・コーエン
出演:ティム・ロビンス, ジェニファー・ジェイソン・リー, ポール・ニューマン, ジム・トゥルー, ビル・コブス ほか

何も分かってない若者が社長にされて、未来ごと転がしていく話

田舎出身の素朴な青年ノービルは、巨大企業の郵便室係として働き始めた直後、なぜか社長に指名される。実はそれ、取締役たちの株価操作のための駒だった。でもノービルの意味不明な発明が、思いもよらない大ヒットを起こし、会社も街も未来の流れも、全部ズレ始めていく。

ざっくり時系列

ノービルが仕事を求めてニューヨークに来る

ハドサッカー社の郵便室係として働き始める

社長ハドサッカーがビルから飛び降りる

取締役マスバーガーが無能な社長を据える計画を立てる

ノービルが社長代理に指名される

新聞記者エイミーが正体を探るため近づく

ノービルの発明品が商品化される

最初は失敗、後に大ヒットする

ノービルが調子に乗って孤立する

陰謀が明らかになり、最終局面を迎える

物語の主要人物

・ノービル・バーンズ(ティム・ロビンス)
 田舎出身のビジネススクール卒業生

・エイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)
 正体を隠して近づく新聞記者

・シドニー・J・マスバーガー(ポール・ニューマン)
 会社を乗っ取ろうとする冷酷な取締役

・モーゼス(ビル・コブス)
 巨大時計を管理する謎の男

・クラレンス・“バズ”・ガンダーソン(ジム・トゥルー)
 情熱過剰なエレベーター係

郵便室から始まる、1958年の大企業ファンタジー

舞台は1958年のニューヨーク。ノービルは田舎から出てきたばかりで、やる気だけはあるけど現実は何も分かってない。大企業ハドサッカー・インダストリーズで、郵便を配る毎日。
そんな中、社長が突然ビルから飛び降りる。会社は大混乱だけど、取締役たちは妙に冷静。彼らは株価を下げて会社を乗っ取るため、あえて無能そうな社長を立てる計画を立てる。

無能枠で選ばれた社長と、正体を探る記者

選ばれたのがノービル。理由はシンプルで「バカそうだから」。
一方、新聞社では記者エイミーが「この社長は何者だ?」という記事を書くことになる。彼女は秘書として会社に潜り込み、ノービルの正体を探り始める。
ここから、社内は完全に舞台装置みたいな世界になる。高速エレベーター、巨大な時計、誇張された会話。現実っぽいのに、どこか童話。

円の落書きが、未来を変えてしまう

ノービルが持ち込んだ発明品は、紙に描いたただの円。「ほら、子供向けだよ」という意味不明な説明。取締役たちは、どうせ失敗するだろうと商品化する。
でもそれは、後にフラフープとして大流行する。
株価は急上昇し、ノービルは成功者の顔になる。素朴だった彼は、いつの間にか冷たい経営者みたいな態度を取り始め、エイミーともすれ違っていく。

大晦日、時計が止まって全部ひっくり返る

マスバーガーの陰謀が動き出し、ノービルは追い詰められる。大晦日の夜、群衆に追われ、ビルの最上階へ。
落下の瞬間、街の巨大時計が止まり、時間も止まる。そこで明かされる真実と、ハドサッカーの残した手紙。
止まっていた時間が再び動き出し、ノービルは未来へ戻ってくる。

この映画のポイント

・1930〜40年代のスクリューボール映画への全力オマージュ
・巨大セットと誇張された動きで作られるおとぎ話感
・ビジネスと発明と運の巡り合わせの皮肉
・成功すると人はどう変わるのか、というテーマ

たぶんこんな映画

現実の会社映画っていうより、ニューヨークを舞台にした巨大な絵本。理屈より勢い、説明よりリズムで進んでいく。見てると「そんなわけあるかい」って思うのに、最後はなぜか納得させられる。不思議と元気が出るし、ちょっとだけ未来を信じてみようかな、って気分になる一本。

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