※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
KIMI/サイバー・トラップ
(Kimi)
作品データ
2022年|アメリカ|スリラー
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ゾーイ・クラヴィッツ, バイロン・バウワーズ, ジェイム・カミル, エリカ・クリステンセン, デレク・デルガウディオ ほか
家から出られない女性が、AI越しに殺人事件を拾ってしまう話
在宅勤務で音声データをチェックするアンジェラは、スマートスピーカー「Kimi」に残された異常な録音に気づく。それは、ただの生活音じゃなく、明らかに暴力と殺害の気配を含んだものだった。真相を追おうとした瞬間から、彼女の安全なはずの部屋は、監視と追跡の対象に変わっていく。
ざっくり時系列
Kimiの音声データを監視する仕事をしている
↓
暴力的な音声記録を発見する
↓
被害者が殺害された可能性に気づく
↓
社内に報告しようとする
↓
証拠となる音声が消される
↓
会社と何者かに追われ始める
↓
初めて外に出てFBIに向かう
↓
拉致され自宅に戻される
↓
アパートで反撃に出る
↓
事件が公になる
物語の主要人物
・アンジェラ・チャイルズ(ゾーイ・クラヴィッツ)
在宅で音声データを監視する社員
・テリー・ヒューズ(バイロン・バウワーズ)
向かいの部屋に住むアンジェラの恋人
・ブラッドリー・ハスリング(デレク・デルガウディオ)
テクノロジー企業AmygdalaのCEO
・リバス(ジェイム・カミル)
事件の隠蔽を請け負う男
音声データの中に混ざった異物
アンジェラの仕事は、Kimiが拾った音声を人の耳で確認し、AIの精度を上げること。ある日届いたデータには、助けを求める女性の声と、暴力の気配がはっきり残っていた。調べるうちに、その声の持ち主がすでに死んでいる可能性が浮かび上がる。
社内に相談したら、空気が変わる
証拠を持って上司に報告すると、話は幹部へ回される。だが対応はどこか歯切れが悪く、過去の精神的な問題を持ち出され、不安を煽られる。その間に、肝心の音声データはサーバーから削除され、オフィスには正体不明の男たちが現れる。
部屋の中で迎える最終局面
外に出られないはずだったアンジェラは、街を歩き、追われ、最終的に自宅へ連れ戻される。安全だったはずの部屋は完全に敵の領域になるが、彼女はKimiを使い、身近な道具を武器に変え、反撃に出る。監視する側だった彼女が、監視される状況を逆手に取る瞬間が訪れる。
この映画のポイント
・スマートスピーカーという身近な恐怖
・室内中心でも緊張感を切らさない構成
・監視社会と個人の無力さ
・コロナ禍の閉塞感を活かした舞台設定
たぶんこんな映画
静かでコンパクトなのに、ずっと息が詰まる。便利な技術に囲まれた生活が、そのまま罠になる感覚がリアルに刺さる。派手なアクションより、日常がじわじわ侵食されていく怖さを味わうタイプのスリラー。

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