※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ヴァレー・ガール
(Valley Girl)
作品データ
1983年|アメリカ(ロサンゼルス)|青春/ロマンス
監督:マーサ・クーリッジ
出演:ニコラス・ケイジ、デボラ・フォアマン、エリザベス・デイリー ほか
住む世界が違う二人が恋をしてしまう話
ショッピングモールとパンククラブ。
同じ街にいながら、まったく交わらなそうな場所に生きている男女が出会ってしまって、
そこから色々と面倒なことが起こり始める。
全体の流れをかなりざっくり言うと
舞台はロサンゼルス郊外のヴァレー。
明るくて流行に敏感な高校生のジュリーは、
ある夜、都会側のクラブで無口な青年ランディと出会う。
惹かれ合う二人だけど、友達や環境の違いが思った以上に壁になっていく。
明るいヴァレー側と、影のある都会側
ジュリーは典型的なヴァレー・ガールで、
友達とのおしゃべりや買い物が生活の中心。
ランディは都会で暮らしていて、言葉数は少なめ。
周囲からは危なそうな存在に見られていて、
最初から歓迎ムードではない。
モールとクラブを行き来する日々
学校、ショッピングモール、友達の家。
ジュリーの世界は安全で、みんな似た空気をまとっている。
一方ランディが連れて行く場所は、
音楽がうるさくて、人も荒っぽいクラブ。
場所が変わるたびに、二人の距離感も揺れていく。
周りの声が恋をかき回す
友達は「やめときなよ」と言い、
元カレは未練たっぷりで割り込んでくる。
ジュリー自身も、本当にこの恋を続けていいのか迷い始める。
好きな気持ちと、居心地の良さの間で、判断が鈍っていく。
ちゃんと選ぶところまで行き着く
最終的にジュリーは、自分で決めるしかない状況に立たされる。
周囲の期待や空気から一歩離れて、
何を大事にしたいのかをはっきりさせる。
派手な逆転劇というより、
気持ちの向きが定まるところで物語は終わる。
この映画のポイントは空気の衝突
恋愛そのものより、
「どの世界に属するか」という空気の違いがずっと描かれている。
軽くてポップな会話の裏に、
同調圧力みたいなものがうっすら見えるのも特徴。
たぶんこんな映画
ロミオとジュリエットを80年代のロサンゼルスに置いた感じ。
深刻になりすぎず、でも軽すぎもしない。
ファッションや音楽を眺めながら、
若い頃の「選ぶ/選ばない」の感覚を思い出すタイプの映画かもしれない。

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