※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
デビルクエスト
(Season of the Witch)
作品データ
2011年|中世ヨーロッパ|ファンタジー/アドベンチャー
監督:ドミニク・セナ
出演:ニコラス・ケイジ、ロン・パールマン、クレア・フォイ、スティーヴン・キャンベル・ムーア ほか
戦争帰りの騎士が“呪われた少女”を護送する羽目になる話
長年戦場を渡り歩いてきた騎士が、「この少女を修道院まで連れて行ってほしい」と頼まれて、どう考えても厄介そうな旅に巻き込まれていく話。剣よりも判断が試される流れ。
黒死病が広がる世界で始まる不穏な旅をざっくり
十字軍から戻ったベーマンとフェルソンは、疫病が蔓延する故郷で、教会からある依頼を受ける。
病の原因とされる少女を、遠く離れた修道院へ連れて行き、儀式を受けさせてほしいというもの。
半信半疑のまま護送隊を組み、荒れた土地を進むうちに、同行者が次々と不安を募らせていく。少女が本当に何者なのか、誰にも確信が持てないまま、旅だけが進んでいく。
疲れ切った騎士と信念が揺れる仲間たち
ベーマンは戦争に疑問を持ち始めている騎士で、正義や命について考え込むタイプ。
フェルソンは豪放で現実的、細かいことは後回しにする相棒。
僧侶や案内役など、護送隊の面々はそれぞれ信仰や恐怖を抱えていて、少女を見る目もバラバラ。
少女自身は無表情で、大人たちの疑念を逆に煽る存在として描かれる。
荒野と森と古城を抜ける中世ロードムービー
舞台は薄暗い森、崩れかけた橋、人気のない村など、不安を刺激する場所ばかり。
道中で起こる出来事が少しずつ「ただの護送じゃないかも」という空気を強めていく。
目的地の修道院に近づくほど、緊張感も増していく流れ。
疑いと恐怖が旅を壊していく
仲間たちは少女を信じるべきか、危険視するべきかで揺れ続ける。
疫病、死体、幻覚のような出来事が重なり、判断力が削られていく感じ。
何が原因で、誰が正しいのか分からないまま、事態だけが悪化していく。
儀式の場で真相がはっきりする
修道院に辿り着いたあと、封印された書と儀式によって、少女の正体と力の性質が明らかになる。
ここでベーマンは、騎士としてではなく一人の人間として決断を迫られる。
戦ってきた相手とは違う“恐れ”に向き合う形で、物語は終盤へ進む。
この映画のポイントは「信じるか疑うか」の連続
剣で解決できない問題ばかりが続いて、登場人物全員が迷い続ける構成。
正解が見えない状況でどう振る舞うか、そこに重心が置かれている印象。
たぶんこんな映画
派手な冒険というより、不安と疑念を抱えたまま進む旅の話。
中世の空気感と、じわじわ迫る怖さを眺めながら、「もし自分ならどうするかな」と考えたくなるタイプの一本。

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