※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
NEXT -ネクスト-
(Next)
作品データ
2007年|アメリカ|SF/スリラー
監督:リー・タマホリ
出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、トーマス・クレッチマン ほか
2分先だけ見える男が国家レベルの騒動に巻き込まれる話
ほんの少し未来が見えるという、地味に便利で地味に厄介な能力を持った男が、気づいたらテロと政府の間に挟まれていく流れになっている。
未来が見えるせいで人生が落ち着かない
主人公のクリスは、2分先の未来が断片的に見える能力を持っている。そのせいでギャンブルでは勝てるけど、目立たないように細々と生きるしかない日々を送っている。ところがFBIに能力を知られ、核兵器を巡る事件を防ぐために協力を求められる。個人の平穏と、大きすぎる危機の間で、話は一気に加速していく。
未来を知っても決断が遅れるクリスという男
クリスは能力があっても万能感はほぼない。見える未来も確定じゃなく、行動次第で簡単にズレる。人との関係も慎重で、特に女性との距離感はかなり臆病。能力を使えば助かるかもしれないけど、使えば使うほど巻き込まれる、という感覚から抜けきれない。
ラスベガスと捜査現場を行き来する舞台
物語はラスベガスを起点に、FBIの捜査現場やテロ計画が進む場所へ広がっていく。華やかな街と緊張感のある施設が交互に出てきて、未来視の能力があるせいで、同じ場所を何度もやり直すような感覚が続く。
見えた未来を何度も修正する展開
クリスは未来を見ては失敗し、失敗を回避しては別の問題にぶつかる、というループを繰り返す。FBI側も完全に信用しているわけではなく、利用しつつ疑っている状態。恋愛感情が絡んだことで、個人的な動機と世界規模の問題が一気に混ざり合っていく。
一番先の未来を選び直す終盤
物語の終盤では、これまで見ていた未来のさらに先をどう扱うかが焦点になる。能力の限界や、見えていなかった可能性が明らかになり、これまでの出来事そのものが別の意味を帯びてくる。すべてを理解した上で、最初からやり直すような形で話は着地する。
この映画のポイントは中途半端な未来視
未来が見えると言っても完璧じゃないところが肝で、何度も試行錯誤する構造になっている。予知=無敵、という方向には行かず、「知ってしまったせいで迷う」という状態が中心に置かれている。
たぶんこんな映画
頭をフル回転させるSFというより、少し先の分岐を覗きながら進む感覚に近い。派手な能力より、「選び直す時間」を何度も体験する話として観ると、独特の余韻が残りやすいかもしれない。

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