グラインドハウス

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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グラインドハウス
(Grindhouse)

作品データ
2007年|アメリカ|アクション/ホラー
監督:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス
出演:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス ほか

B級映画を本気でやりすぎた二本立てのお祭り映画の話

わざと荒くて下品で過激な映画を、全力で再現しにいった結果、テンションがおかしな方向に振り切れてしまった二本立て映画、という感じになっている。

一本分だと思ったら二本続けて殴られる

映画は一本では終わらず、ゾンビが蔓延する街を描く話と、危険人物と車が絡む話の二部構成で進む。その間に、架空の予告編まで挟まって、映画館で延々と変な映画を観せられている感覚が続く。物語をきれいにつなげる気はあまりなく、その場の勢いとノリが優先されている流れ。

まともに生きている人がほぼ出てこない登場人物たち

出てくる人たちはだいたい癖が強くて、会話も行動も大げさ。善人っぽい人もいるけど、落ち着いた方向には進まない。危険な男、タフな女性、状況に振り回される人たちが、勢いだけで前に進んでいく感じが強い。

街も道路も全部トラブル現場になる舞台

前半は崩壊しかけた街、後半はひたすら走り続ける道路が主な舞台。どこにいても安全そうな場所はなく、常に事件が起きる前提で話が進む。現実感より「そういう映画だから」という空気が支配している。

血と爆発とブラックジョークが止まらない展開

ゾンビ騒動、人体改造、カーチェイスと、やりたい要素が次々に投入される。理屈よりも「次なに見せる?」が優先されていて、展開も急で雑なところがそのまま味になっている。途中に入る偽予告も、世界観を壊すどころか、さらに混沌を足してくる。

勝ったのか終わったのか分からないまま走り切る終盤

それぞれの話は一応の決着を迎えるけど、感動的に締めるというより、「ここで終わるんだ?」という勢い重視の終わり方。全部観終わったあと、一本の映画を観たというより、変なイベントに参加してきた感覚が残る。

この映画のポイントはわざと雑な愛情

映像の傷、音飛び、唐突な展開など、普通ならミス扱いされそうな要素を全部演出として使っている。B級映画への愛情を、丁寧さじゃなく過剰さで表現しているところが中心にある。

たぶんこんな映画

ストーリーを追うというより、テンションに身を任せる時間。意味を考え始めると置いていかれやすいけど、「なんかすごかったな…」という体験だけはしっかり残る、そんな種類の一本かもしれない。

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