※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-
(Color Out of Space)
作品データ
2019年|アメリカ合衆国・ポルトガル・マレーシア|SFホラー
監督:リチャード・スタンリー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョエリー・リチャードソン、マデリン・アーサー、トミー・チョン ほか
家族が宇宙色にじわじわ侵食される話
田舎の農場で静かに暮らしていた一家が、空から落ちてきた“よくわからない色”に触れたことで、日常が少しずつズレていく。最初は気のせいっぽい違和感だったのに、気づいたら戻れないところまで来てしまう、そんな流れ。
隕石が落ちてきて、全部おかしくなる
舞台は森に囲まれた農場。ある夜、空から謎の隕石が落下する。調査に来た人も首をかしげるような現象が続いて、隕石は消えたように見えるんだけど、そこから土地も植物も動物も、そして家族も、少しずつ変わり始める。何が起きているのかは最後までハッキリ説明されないまま、とにかく異変だけが積み重なっていく。
テンション高め父、現実派母、感受性強め子どもたち
父親は理想の田舎暮らしにこだわりが強くて、だんだん感情の振れ幅が大きくなっていく。母親は家族をまとめようとするけど、体にも心にも異変が出始める。子どもたちはそれぞれ違う形で“色”の影響を受けていて、一番早く違和感に気づくのも彼らだったりする。この家族のバランスが崩れていく感じが、じわじわ怖い。
森の奥の農場で、逃げ場がなくなる
場所はほぼ農場とその周辺だけ。広いはずなのに、どこにも逃げられない感じが強い。森、井戸、家の中、全部が少しずつ信用できなくなっていって、外に出ても安心できないし、家の中も安全じゃない。閉じた空間じゃないのに、閉じ込められてる感覚が続く。
変異、融合、理解不能な出来事の連続
動物の異変、植物の異常成長、人の体や意識のズレが次々に起こる。説明しようとすると言葉が足りなくなるタイプの出来事ばかりで、「見ちゃった」「起きちゃった」事実だけが残る感じ。家族の誰かが何かと“混ざってしまう”場面は、見た目も状況もかなり強烈。
誰も元には戻らない終着点
事態はエスカレートしていって、最終的にはこの土地そのものが限界を迎える。助かる人と、そうでない人がはっきり分かれて、後に残るのは説明しきれない体験の記憶だけ。何が正解だったのか、どうすれば避けられたのか、答えは示されないまま終わる。
怖さの正体が「理解できなさ」にある
幽霊や怪物が襲ってくるタイプというより、理解できないものに触れてしまった怖さが中心。理由も目的もわからないから対処もできなくて、じっと侵食されるのを見ているしかない感じが続く。色の使い方や音の不安定さが、その不安をずっと煽ってくる。
たぶん、じわじわ後から効いてくる映画
観てる最中より、観終わってから「あれ何だったんだろう」って考え始めるタイプ。派手さよりも、違和感と不気味さが記憶に残る。説明されないことにモヤっとする人もいそうだけど、その正体不明さ込みで、この世界に遭遇してしまった感覚を味わう映画、そんな印象が残る。

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