レフト・ビハインド

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞®主演男優賞を受賞し、 演技派俳優としての地位を不動のものにして以降、『ザ・ロック』や『ゴーストライダー』シリーズといった 大ヒットアクション大作へも積極的に出演。今やアクションスターとしても揺るぎない地位を確立した。 そんな彼が今回演じるのは経験豊かなジャンボジェット機の...



レフト・ビハインド
(Left Behind)

作品データ
2014年|アメリカ合衆国|スリラー
監督:ヴィック・アームストロング
出演:ニコラス・ケイジ、チャド・マイケル・マーレイ、ニッキー・ウェラン、リー・トンプソン ほか

飛行機の上で世界が崩れていくのを眺める話

いつも通りのフライトだったはずなのに、空の上で「何かがおかしい」が連続して起こり始める。
パニック映画っぽく見えるけど、爆発よりも不安が積み上がっていく感じが強い。
ニコラス・ケイジが、操縦席で状況を必死に整理しようとする、その落ち着かなさが中心にある話。

突然の異変で、日常が一気に壊れていく流れ

物語は、ごく普通の一日から始まる。
飛行機は離陸し、乗客たちはそれぞれの事情を抱えたまま空の旅に出る。
ところが、ある瞬間を境に、人が突然消えたり、地上でも同時多発的に混乱が起きたりする。
理由ははっきりしないまま、世界全体が同時にズレ始める。
その中で、飛行機だけはとにかく無事に着陸しなきゃいけない、という状況になる。

冷静さを保とうとするベテラン機長

ニコラス・ケイジが演じるのは、経験豊富なパイロット。
操縦の腕は確かだけど、家族との関係には問題を抱えている。
空の上で起きている異変と、地上に残した家族のことが同時に頭をよぎって、判断が揺れる。
それでも、機長として乗客を守ろうとする姿勢は一貫している。

不安と混乱をそのまま映す乗客たち

機内には、若いカップル、子ども連れ、仕事帰りの人たちが乗っている。
誰もが「今なにが起きてるの?」という状態で、答えは誰も持っていない。
チャド・マイケル・マーレイ演じる乗客を中心に、状況を理解しようとする動きも出てくるけど、情報は断片的。
混乱そのものが、機内に充満していく。

地上でも同時に進む、説明のつかない異変

話は飛行機の中だけじゃなく、地上の様子も挟まれて進む。
街では事故が起き、交通は麻痺し、人々は理由も分からず混乱している。
宗教的な解釈を口にする人もいれば、現実的な原因を探そうとする人もいる。
どれも決定打にはならず、「分からない」という感覚だけが広がっていく。

着陸までに迫られる、次々の判断

燃料、天候、空港の混乱。
安全に降りるための条件が、どんどん悪化していく。
機長と乗務員、そして一部の乗客が協力しながら、最悪を避けようとする。
世界の異変と、目の前の現実的な危機が同時進行するのがこのあたり。

最後は、世界が変わったことだけが残る

無事に着陸できるかどうか、という緊張感が一つの区切りを迎える。
ただ、すべてが解決するわけじゃなく、むしろ「もう元には戻らない」という感覚がはっきりする。
登場人物たちは、それぞれ違う形で現実を受け止めることになる。
終わりというより、別の段階に入った、という印象が残る。

この映画のポイントは、説明されなさが生む不安

何が正解なのか、はっきりした答えはあまり示されない。
だからこそ、観ている側も登場人物と同じ立場で混乱する。
派手な破壊より、「分からないまま進む怖さ」が前に出ている。

たぶん、観終わったあと世界のニュースを見たくなる映画

スケールは大きいのに、感触は意外と身近。
自分の身の回りで起きたらどうなるんだろう、って考えが残る。
ド派手というより、じわっと不安を残していくタイプの一本かも。

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