※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ジャックはしゃべれま1,000(せん)
(A Thousand Words)
作品データ
2012年|アメリカ合衆国|コメディ/ファンタジー
監督:ブライアン・ロビンス
出演:エディ・マーフィ、ケリー・ワシントン、アリソン・ジャネイ、クラーク・デューク ほか
口から生きてきた男が「残り1000語」で止められる話
話術だけで仕事も人生も切り抜けてきた男が、ある日突然「もうそんなにしゃべれません」と宣告される。黙ったら詰む人ほど、しゃべれない状況に追い込まれる流れ。
おしゃべり営業マンに奇妙な制限がかかる
出版社の営業マン、ジャックは、とにかく口が達者。相手を乗せて契約を取るのが仕事で、会話そのものが武器。
あるスピリチュアル系の人物と関わったことをきっかけに、不思議な木が突然庭に現れて、ジャックが発する言葉の数と連動するようになる。
しゃべるたびに葉が落ち、残りの言葉が減っていくと分かってから、状況は一変。仕事も家庭も、全部「しゃべらずにどうにかする」方向へ追い込まれていく。
主人公は口先万能、周囲はそれに振り回され気味
ジャックは、自分の話術に絶対の自信があるタイプで、沈黙をほぼ使わない。
妻は、そんな夫に振り回されながらも、どこか距離を感じている。
会社の上司や同僚も、ジャックの口の上手さを評価しつつ、内心では信用しきれていない空気。
しゃべれなくなった途端、関係性が全部ズレ始めるのが見えてくる。
舞台は日常空間、だから困り度が高い
オフィス、家庭、外回りの現場。
特別な世界じゃなく、普段の生活そのままだから、会話が使えない不便さが直撃する。
ジェスチャー、メモ、表情で何とかしようとする様子が、だんだん増えていく。
しゃべらない工夫が事態を転がしていく
仕事では説明できず誤解が生まれ、家庭では気持ちを伝えられない。
焦って言葉を使うたびに、残りカウントが減っていくプレッシャー。
「今しゃべるべきか、黙るべきか」の判断が、毎回試される構成になっている。
最後は言葉以外の伝え方に辿り着く
終盤になると、なぜこんな制限が課されたのかが見えてきて、ジャック自身の向き合い方も変わっていく。
言葉を使わない選択や、今まで避けてきた態度が、少しずつ結果につながる。
全部を元通りにするというより、使い方を選び直すところで話が落ち着く。
この映画のポイントは“しゃべらないと見えるもの”
言葉がなくなると、普段どれだけ雑に話していたかが浮き彫りになる。
会話が減る分、行動や表情が前に出てくる構造。
たぶんこんな映画
テンポのいいコメディに見せつつ、「言いすぎ問題」を軽く突いてくる一本。
黙るのが苦手な人ほど、「もし自分だったら」と考えながら見てしまうタイプの映画。

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