エノーラ・ホームズの事件簿2

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探偵として初めて正式な仕事の依頼を受けて、張り切るエノーラ。だが失踪した少女にまつわる謎を解くためには、仲間だけでなく兄シャーロックの助けが必要になる。



エノーラ・ホームズの事件簿2
(Enola Holmes 2)

作品データ
2022年|イギリス|ミステリー/アドベンチャー
監督:ハリー・ブラッドビア
出演:ミリー・ボビー・ブラウン、ヘンリー・カヴィル、
デヴィッド・シューリス、ルイス・パートリッジ ほか

探偵を名乗った瞬間、現実が殴ってくる話

前作の事件を経て、エノーラは「私立探偵」としてロンドンで事務所を構える。でも現実はかなり厳しく、依頼は来ないし家賃は重い。そんな中で舞い込んできたのが、工場で働く少女の失踪事件。軽い家出かと思いきや、調べていくと巨大な企業、労働問題、命に関わる隠蔽が絡んでいることが見えてくる。エノーラは一人で動きながら、兄シャーロックが追う国家規模の事件とも少しずつ交差していく。

もう妹じゃない探偵エノーラの現在地

今回のエノーラは、前よりもずっと現実と向き合ってる。頭の切れ味や行動力はそのままだけど、「一人でやる」ことの重さを思い知ってる感じ。理想だけじゃ探偵は続けられないし、失敗も普通にする。それでも逃げずに考え続けるところが彼女らしい。兄たちの影から抜け出そうとして、逆に社会の壁にぶつかっていく立場になってる。

小さな失踪事件が始まりだった

依頼人は、工場で働いていた姉を探す少女。エノーラは労働者階級の街に足を踏み入れ、工場の実態や人間関係を調べ始める。表向きは順調そうな会社だけど、内部では不自然な事故や急な解雇が続いている。エノーラ自身も何度も危険な目に遭いながら、事件が単純じゃないことを確信していく。

裏で動く大人たちと止まらない連鎖

調査を進めるうちに、事件は企業による隠蔽と労働者の搾取に繋がっていると分かってくる。同時に、シャーロックは別の大事件を追っていて、その黒幕や手口がどこか重なっている気配が出てくる。兄妹は別々に動いているのに、同じ敵を違う角度から追い詰めている状態になっていく。

二つの事件が重なって答えが見える

終盤で、エノーラの調べていた失踪事件と、シャーロックの国家レベルの捜査が合流する。裏で糸を引いていた人物の正体や、なぜ少女たちが犠牲になったのかが明らかになる。エノーラは自分の手で証拠を掴み、声を上げることを選ぶ。探偵としてだけじゃなく、一人の人間として社会に関わる覚悟が見える場面が続く。

謎解きよりも「現実とどう戦うか」

この映画のポイントは、派手な推理よりも、理不尽な構造にどう立ち向かうかに重きが置かれているところ。天才的なひらめきだけじゃ解決しない問題が多くて、地道な調査や仲間との連携が重要になってくる。探偵ものだけど、社会派の色がかなり強めに出ている。

たぶん成長痛込みの続編

全体の印象としては、前作よりも少し重くて現実寄り。それでもエノーラの軽快な語り口や行動力があるから、暗くなりすぎない。探偵として、女性として、自立しようとする途中の揺れや迷いを丸ごと描いた続編、そんな感じで終わる。

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