ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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力に飢えた支配者が惑星トラから命を吸い取り、世界は破滅の危機に。闇の力を倒して世界を救うため、ゲルフリン族の選ばれし若者達の大いなる冒険が幕を開ける。



ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス
(The Dark Crystal: Age of Resistance)

作品データ
2019年|アメリカ合衆国|ファンタジー/ドラマ
原案:ジム・ヘンソン
制作総指揮:ルイ・レテリエ ほか
声の出演:タロン・エガートン、アニャ・テイラー=ジョイ、ナタリー・エマニュエル、マーク・ハミル ほか

世界の裏側に気づいた若者たちが、支配に逆らい始める話

舞台は惑星スラ。平和そうに見えるこの世界は、水晶〈ダーククリスタル〉を独占するスケクシスたちによって支配されている。表向きは賢者として振る舞う彼らは、実は世界の生命力を吸い取り、延命を続けていた。その真実を偶然知ってしまったゲルフリン族の若者たちは、立場も部族も違うまま、それぞれに行動を始める。点だった抵抗は少しずつ線になり、やがて「従う世界」そのものを揺さぶる動きへと変わっていく。

素直すぎる青年、疑い深い少女、現実派の戦士

レンは真っ直ぐで、信じたものを疑わない性格。
ブレアは権力や伝統に強い不信感を抱いていて、感情より事実を重視する。
ディートは外の世界を知らないまま育ち、無垢さと危うさを同時に抱えている。
三者三様の視点が交差することで、世界の歪みが立体的に見えてくる。

クリスタルの城と、見捨てられた土地

物語は豪奢な城と、忘れ去られた辺境を行き来する。
城の内部は秩序と儀式に満ちているけど、その下では腐敗が進行中。
一方、辺境では自由がある代わりに危険も多く、世界の本当の姿がむき出しになっている。

支配は、少しずつ奪う形で進む

スケクシスたちは暴力だけで世界を縛っているわけじゃない。
儀式、信仰、伝統を使って、「疑わない空気」を作り上げている。
だからこそ、真実を知った側は声を上げるほど孤立していく。

抵抗はヒーローじゃなく、連鎖で生まれる

誰か一人が全部を変えるわけじゃない。
小さな裏切り、小さな選択、小さな勇気が重なっていく。
仲間割れや失敗も多く、理想通りには進まないまま、それでも流れは止まらなくなる。

この作品のポイントなに?

CGじゃなく、実際のパペットを使った表現が中心。
表情や質感が妙に生々しくて、ファンタジーなのに現実味がある。
善悪が単純に割り切れず、「なぜ従ってしまうのか」に踏み込んでいるのが特徴。

たぶんこんな作品

子ども向けに見えて、中身はかなり重たい。
支配、無関心、恐怖がどう広がるかを、静かに突きつけてくる。
見終わったあと、ファンタジーなのに現実の話みたいな違和感が残りやすいシリーズ。

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