Mr.タスク

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Mr.タスク
(Tusk)

作品データ
2014年|アメリカ合衆国|ホラー・コメディ
監督:ケヴィン・スミス
出演:ジャスティン・ロング、マイケル・パークス、ハーレイ・ジョエル・オスメント ほか

軽いノリで取材に行った男が、取り返しのつかない体験をする話

この映画、ざっくり言うと「面白いネタを探しに行ったら、人生ごと別物になってしまう」流れ。主人公は好奇心と軽口だけで動くタイプで、危険そうな匂いにもあまり敏感じゃない。その油断が、だんだん笑えない方向へ転がっていく。

全体をまとめるとこういう話

ポッドキャストのネタ探しでカナダを訪れた主人公は、風変わりな老人のもとを訪ねる。最初は奇妙だけど話好きな人物に見えたその老人は、次第に異常な執着を見せ始める。主人公は逃げようとするが、すでに身動きが取れない状態になっていて、想像もしなかった計画に巻き込まれていく。

主人公は軽薄さが売りの男

主人公は口が達者で、自分を面白い側の人間だと思っているタイプ。人を小馬鹿にした態度も多く、それが仕事上ではウケている。でもその性格が、この状況では完全に裏目に出る。助けを呼べない孤立した環境で、自分の軽さがどんどん重くのしかかってくる。

舞台は逃げ場のない老人の屋敷

物語の大半は、森の奥にある屋敷で進む。外界とほぼ遮断された場所で、時間感覚も曖昧になっていく。屋敷の中は静かで、妙に生活感があり、その落ち着きが逆に不安を増幅させる。ここから出られない、という感覚がずっと付きまとう。

老人の語る話がだんだん歪んでいく

老人は自分の過去や体験を語り続ける。その内容は最初は冒険談のようでもあり、次第に執着と狂気がにじみ出てくる。話を聞くほどに、主人公は自分が「素材」として見られている可能性に気づき始める。でも、その時にはもう選択肢がほとんど残っていない。

人間でいられるかどうかの瀬戸際

終盤では、主人公の身体と存在そのものが変えられていく。助けを求める声も、言葉としては届かなくなっていく。完全に別の存在にされてしまう恐怖と、それを受け入れざるを得ない状況が重なり、救いの形もかなり歪なものになっていく。

この映画のポイントっぽいところ

この作品、ホラーとしての不気味さと、ブラックな笑いがかなり近い距離にある。笑っていいのか迷う瞬間が多くて、その戸惑い自体が狙いの一部に感じられる。身体の変化だけじゃなく、尊厳やアイデンティティが削られていく過程がじわじわ効いてくる。

たぶんこんな映画

観ている間は冗談みたいなのに、後から妙な後味が残りやすい。グロさや奇抜さだけで終わらず、「一線を越えると戻れない」感じが頭に残る。軽い気持ちで観始めた人ほど、思った以上に引きずるタイプの一本かもしれない。

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