フランケンシュタイン

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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フランケンシュタイン
(Frankenstein/Mary Shelley’s Frankenstein)

作品データ
1994年|アメリカ合衆国|ドラマ/ホラー
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ロバート・デ・ニーロ、ヘレナ・ボナム=カーター ほか

天才が一線を越えてしまう話

若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、死を克服したいという強い執念から、生命を人工的に生み出す研究にのめり込んでいく。実験は成功し、人ならざる存在が誕生するものの、その姿と結果に耐えきれず、ヴィクターは創り出した存在を拒絶してしまう。孤独の中で生き延びた“彼”は、人間社会に触れながら言葉や感情を覚え、やがて創造主への怒りと悲しみを募らせていく。二人の関係は修復されることなく、復讐と後悔が連鎖していく。

突き抜けた情熱を持つ科学者と、置き去りにされた存在

ヴィクターは才能も情熱もあるけど、視野がどんどん狭くなっていくタイプ。
愛する人たちの心配より、研究の成功を優先してしまうところが目立つ。
一方で“彼”は、生まれた瞬間から拒絶され、学びながら人間らしさを獲得していく存在。
二人は創造主と被造物という関係だけど、どこか似た孤独を抱えているようにも見えてくる。

雪山と研究室、極端な場所ばかり

物語の舞台は、冷たい雪山や閉ざされた研究室など、感情が振り切れやすい場所が多い。
暖かさや日常感はほとんどなく、常に緊張感が続く空気。
環境そのものが、登場人物の内面をそのまま映している感じが強い。

生み出した瞬間から、歯車が狂い始める

生命誕生の場面はかなり力が入っていて、達成感と恐怖が同時に押し寄せる。
成功したはずなのに、ヴィクターは向き合う覚悟を持てず、逃げてしまう。
その選択が、“彼”の孤独を決定的なものにしていく。

失ったものが、取り返しをつかなくする

復讐が始まると、ヴィクターの周囲から大切なものが次々と失われていく。
怒りの矛先はすれ違い続け、対話の可能性はどんどん狭まっていく。
憎しみだけで動いているように見えて、その奥には理解されなかった悲しさが残り続けている。

この映画のポイントなに?

怪物映画というより、感情が暴走した人間同士の話として描かれている印象が強い。
派手な演出と、かなり感情的な演技が前面に出ていて、原作の重さを真正面から扱おうとしている感じ。
「創ること」と「責任」が常にセットで問いかけられている。

たぶんこんな映画

静かに怖がらせるというより、感情の圧で押してくるタイプ。
登場人物の叫びや衝動に引っ張られて、観ている側も疲れるくらいの熱量がある。
見終わったあとに、怪物は誰だったのか、ちょっと考え直したくなる余韻が残りやすい作品。

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