ハワーズ・エンド

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: ハワーズ・エンド [DVD] : アンソニー・ホプキンス, ヴァネッサ・レッドグレーヴ, ヘレナ・ボナム・カーター, エマ・トンプソン, ジェームズ・アイヴォリー, アンソニー・ホプキンス: DVD
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ハワーズ・エンド
(Howards End)

作品データ
1992年|イギリス・日本|ドラマ
監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:エマ・トンプソン、アンソニー・ホプキンス、
ヘレナ・ボナム=カーター、ヴァネッサ・レッドグレイヴ ほか

立場も価値観も違う人たちが、一軒の家に引き寄せられる話

20世紀初頭のイギリス。知的で自由な価値観を持つシュレーゲル姉妹と、実利を重んじる実業家ウィルコックス家が交流を持つところから話が動き出す。中心にあるのは田舎の家「ハワーズ・エンド」。友情や誤解、結婚や階級の違いが重なり合い、良かれと思った選択が別の誰かを追い詰めていく。やがて隠されていた過去や感情が表に出て、家と人との結びつきが、思いがけない形で整理されていく。

理想を語る姉妹と、現実主義の一家

マーガレットは理性的で、人と人をつなごうとする役回り。
ヘレンは感情が先に立ち、正義感が強くて衝動的。
ウィルコックス家は成功と安定を大切にしていて、悪意というより鈍感さで周囲を振り回してしまう。
それぞれの正しさが微妙にズレている感じが、ずっと続く。

ロンドンと田舎、見える景色が違いすぎる

都会のロンドンでは、話は早いけど余裕がない。
一方、ハワーズ・エンドは時間がゆっくり流れていて、人の考えも少し立ち止まる余地がある。
同じ人物が、場所によってまったく違う選択をしそうに見えるのが印象的。

親切のつもりが、こじれていく

善意からの行動が、別の誰かには重荷になる場面が重なっていく。
ヘレンの行動は特に波紋を広げやすく、家族や社会的立場の違いが一気に表面化する。
話が進むにつれて、「正しいこと」が誰にとっての正しさなのか分からなくなっていく。

過去が明るみに出て、流れが変わる

隠されていた出来事や感情が明らかになることで、登場人物たちは立場を変えざるを得なくなる。
ウィルコックス家の強さは揺らぎ、シュレーゲル姉妹の理想も試される。
その結果、ハワーズ・エンドという場所が、象徴的な意味を持って再配置されていく。

この映画のポイントなに?

人間関係そのものより、「階級」や「価値観の違い」が静かにぶつかり合っている感じが強い。
誰か一人が悪いというより、ズレが積み重なった結果として物事が進んでいく。
家という存在が、人の記憶や感情を受け止める器として描かれているのが特徴。

たぶんこんな映画

大事件が次々起こるというより、会話と選択の積み重ねを追っていく時間。
観ているうちに、登場人物それぞれの言い分が少しずつ分かってくる。
最後には、場所と人の結びつきについて、静かに考えさせられる余韻が残りやすい作品。

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