長ぐつをはいたネコと9つの命

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長ぐつをはいたネコと9つの命
(原題:Puss in Boots: The Last Wish)

作品データ
2022年|アメリカ|アニメーション/ファンタジー/アドベンチャー
監督:ジョエル・クロフォード
出演:アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ハーヴェイ・ギレン ほか

不死身だと思ってたネコが、初めて本気で死を意識する話

伝説の剣士で、恐れ知らずで、何度倒れても立ち上がってきた長ぐつをはいたネコ。そんな彼が、ある出来事をきっかけに「自分には命に限りがある」ことを突きつけられる。いつもの軽さの裏で、かなり切実な話が動き出す。

ざっくり全体要約

長ぐつをはいたネコは、無茶な冒険を繰り返す中で、すでに9つあった命のほとんどを失っていたと知らされる。残る命はあと1つ。恐怖から剣を置き、静かに暮らそうとするけど、どこか満たされない。そんな中、「どんな願いでも叶う星」の噂を知り、失った命を取り戻すための旅に出る。道中には、同じ星を狙う危険な相手や、過去の仲間との再会が待っている。

余裕キャラだったはずのネコがビビり始める

これまでのネコは、自信満々で死を軽く扱ってきた。でも今回は違っていて、敵と向き合うたびに足がすくむ。死を象徴する存在が現れ、その恐怖が何度も追いかけてくる。強さよりも弱さが前に出てきて、ネコ自身が戸惑っている様子が続く。

伝説の星を目指す道のり

舞台は、おとぎ話の世界を横断するような冒険。願いの星へ辿り着くための地図は、生き物ごとに姿を変え、進む道もバラバラ。仲間と進むルート、敵と交錯する瞬間が入り混じって、旅はかなり騒がしく展開していく。

願いを巡る衝突と追跡

星を狙っているのはネコだけじゃない。それぞれに理由を抱えたキャラたちが、同じゴールを目指してぶつかり合う。力で押す者、数で攻める者、静かに迫る存在。特に「死」を思わせる相手との対峙は、これまでの冒険とは空気がまるで違ってくる。

最後に選ぶのは命の数じゃない

物語の終盤、ネコは「命を増やすこと」と「今の命をどう使うか」の間で選択を迫られる。逃げ続けるのか、恐怖を抱えたまま前に出るのか。その決断によって、ネコの姿勢や周囲との関係も大きく変わっていく。

この映画のポイントなに?

派手なアクションとポップな映像の中に、「死」や「限り」というテーマがしっかり入り込んでいるところ。軽快なテンポなのに、感情の芯は意外と重め。ヒーローの成長を、かなり踏み込んだ形で描いている。

たぶんこんな映画

明るい冒険ものだと思って観始めると、途中でちょっとドキッとさせられる。笑いながら進んでいたはずが、気づけば生き方の話になっている感じ。派手で楽しくて、でも最後は少し考えさせられる、そんな余韻が残る一本。

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