ヒューゴの不思議な発明

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ヒューゴの不思議な発明
(Hugo)

作品データ
2011年|アメリカ|ファンタジー/冒険
監督:マーティン・スコセッシ
出演:エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、ベン・キングズレー ほか

壊れた機械が過去と映画を動かし始める話

駅の壁の中でひっそり生きてる少年が、動かなくなった機械を直そうとして、思いがけず大人たちの過去と映画そのものに触れていく。静かな始まりなのに、気づくと世界が広がっていく感じ。

ざっくり全体要約

1930年代のパリ。孤児の少年ヒューゴは、駅の時計を管理しながら、人目を避けて暮らしている。亡き父が残した自動人形を直すことが彼の目的。部品を集める中で、本屋の少女イザベルと出会い、無愛想な老人ジョルジュと関わるようになる。自動人形の秘密を追ううちに、忘れられていた過去と、映画の始まりに近い物語が少しずつ明らかになっていく。

直すことで繋がろうとする少年

ヒューゴは多くを語らないけど、壊れたものを直すことで世界と繋がろうとしている感じが強い。自分自身もどこか壊れたままで、その代わりに機械を動かしているようにも見える。

好奇心で一歩踏み出す少女

イザベルは本に囲まれて育ち、冒険に憧れているタイプ。ヒューゴとは逆に、外の世界に踏み出したがっていて、その行動力が物語を前に進めていく。

駅という迷路みたいな舞台

舞台は大きな駅。人が行き交う表の顔と、歯車や通路が張り巡らされた裏側が同時に存在している。隠れる場所でもあり、世界と繋がる場所でもあるのが印象的。

忘れられた過去が姿を現す

ジョルジュの正体が見えてくるにつれて、物語は個人の話から映画の歴史に触れる方向へ広がっていく。喜びだったものが、いつの間にか封じ込められていた理由も浮かび上がってくる。

失われたものが戻る瞬間

終盤では、自動人形の役目と、人々が抱えていた過去がひとつに重なる。完全に元通りになるわけじゃないけど、止まっていた時間がもう一度動き出す感じで物語は落ち着く。

映画そのものへのラブレター

冒険映画っぽい見た目だけど、中心にあるのは映画を作ること、残すことへの思い。古い映像や手法への敬意が、物語の中に自然に混ざっている。

たぶん、居場所を見つける映画

誰かに必要とされる場所、役割があると、人はちゃんと動けるようになる。そんな感覚を、歯車とフィルムで包んだような一本。観終わったあと、少しだけ世界が優しく見える余韻が残りやすい。

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